2008年度花粉情報 No.1 (08/1/28更新)
  今年は少し寒いので、あまり花粉症のことは考えにくいのですが、それでもなんだかもう症状がでているかも?という方もおられるし、例年通りに予防的に飲まれる薬を取りに来られる方も増えてきました。
今年の花粉の飛散状況はどうでしょうか?西日本では平年並みのようです。

[平成20年春のスギ及びヒノキ花粉総飛散量予測について]

昨年春に比較すると東日本で1.5倍から3倍、西日本はほぼ昨年並みと予測されます。特に埼玉県と山梨県で昨年の3倍を超える飛散量となっています。
例年との比較では、東日本で例年並かやや多くなっており、西日本は例年並みかやや少なくなると予測されました(例年とは、過去10年の平均。ただし、愛知県(名古屋市)は過去7年平均)。
東日本ではシーズンを通じての総数が3,000個/cm2を超える地域が多く、西日本でも中国地方を除けば2,000個/cm2を超えています。大飛散となった平成17年春を除くと、全国的に総飛散量の平均は1,000〜2,000個/cm2程度であることから、例年並みであるといってもここ数年間では平成17年春に次ぐ飛散量となっています。

[平成20年春のスギ花粉前線予測について]

飛散開始日は1月末には寒さが緩み、気温が上がる見込みであることから、例年に比較して5〜10日ほど早くなるものと予測されます。その後2月の気温も高めに推移すると予想されことから、飛散開始後、すみやかにピークの時期をむかえると考えられます。
昨年に比較して飛散量が多いことから飛散している期間も昨年より長くなると予想されます(昨年、関東地方では、4月末頃にスギ花粉飛散は終息)。
飛散量、飛散期間ともに多く、長くなると考えられますので、外出にあたっては花粉情報に留意し、花粉症グッズを着用する等、できる限り花粉をあびないようにすることが必要です。

 

  スギ花粉の飛散開始週が同じ地点を線で区切った予測前線図で、2008年のスギ花粉前線は現段階では平年並と予想しています。11月から冷え込み、年内に大雪があると予測図より南下し、飛散開始は早まり、逆に晩秋になっても暖かい日が続けばスギ花粉の一時的な年内飛散の可能性もあります。しかし、実際の飛散開始は年明けて関東南部や東海では2月上旬になると予想します。スギ花粉前線は3月上旬には東北南部や北陸に到達し、本州北端に到達するのは3月中旬になると予想していますが、大雪になれば同下旬になる可能性もあります。そして北海道に上陸するのは早くて3月下旬となり、雪次第では4月上旬となります。いずれにしてもスギ花粉前線は2月上旬から4月上旬の2ヶ月をかけて日本列島を北上するものと思われます。

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