最近はこのトピックスばかりです。全国の集計は連休前の第37週までで、増えていますが京都では横ばいのようです。地域差は大きいですね。感染症情報センターと京都市感染症週報からのデータを転記します。京都市では第38週の報告数は、又減少しています。
感染症発生動向調査によると、インフルエンザの定点当たり報告数は、2009年第28週以降増加が続いており、第37週は3.21(報告数15,382)となり、過去2週間と比べて大きな増加となりました。定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約18万人となります。

インフルエンザの定点当たり報告数は3.59(244例)で,先週(定点当たり報告数3.71,252例)に比べやや減少しているものの,全国の定点当たり報告数(3.21)を上回る高い値となっています。行政区別定点当たり報告数をみると,先週に比べ,6行政区(北,上京,左京,山科,伏見,西京)で増加しています。近畿圏で府県別にみると,京都府でやや減少(3.19→3.15)しているものの,他の府県では増加しています。

都道府県別では沖縄県(13.38)、宮城県(5.90)、東京都(5.90)、福岡県(5.50)、大阪府(5.20)、北海道(4.88)、千葉県(4.51)、長崎県(4.16)、埼玉県(3.95)、神奈川県(3.92)の順となっています。40都道府県で定点当たり報告数が1.00を超えており、また47都道府県の386保健所地域で定点当たり報告数が1.00を超えています。沖縄県の患者報告数は大きな減少が続いており、それ以外の47都道府県の約半数にあたる24都道府県で前週より増加が認められており、特に北海道、宮城県、首都圏、大阪府、兵庫県、福岡県等の大都市圏を中心とした報告数の増加が目立っています。

年齢群別では10〜14歳16,735例(23.9%)、5〜9歳16,122例(23.0%)、15〜19歳11,357例(16.2%)、0〜4歳8,578例(12.2%)、20〜29歳8,066例(11.5%)の順となっています。10代の年齢群の報告数の割合が増加してきており、29歳以下の年齢群の割合が約87%となっています。

日本で新型インフルエンザウイルスAH1pdmが検出された2009年第19週以降37週までに7,896件のインフルエンザウイルスの検出が報告されており、そのうちAH1pdmは6,915件(87.6%)を占めています。特に患者報告数が増加し始めた第28週以降では、第37週までに5,722件のインフルエンザウイルスの検出が報告されており、AH1亜型(Aソ連型)16件(0.3%)、AH3亜型(A香港型)87件(1.5%)、B型4件(0.1%)、AH1pdm(新型インフルエンザウイルス)5,615件(98.1%)とインフルエンザウイルスの検出報告数の大半をAH1pdmが占めており、現在国内で発生しているインフルエンザの殆どは新型インフルエンザによるものであると推定されます。

今の皆さんの関心事は新型インフルエンザワクチンですね。9月末にやっと接種医療機関の問い合わせがありでした。今後どんな方法で予約を受け付けたらいいのか、本当に分かりません。医療機関従事者の定義もあいまいですし、優先順に従って順番に打っていく、ということで、確かに固まらないかも分かりませんが、ワクチンのバイアル(1本20人分のものが中心、1人分のものは少ない)等々、接種に困るような問題が山積みです。基礎疾患のある方については聞き取りがあるような・・・。季節性インフルエンザワクチンの予約は殺到している医療機関もあるようですが、その事は私にはよく理解ができません。 |