2009年度 新型インフルエンザ情報 No.7(09/7/21更新)

  4週間ぶりの新型インフルエンザ情報です。マスコミは鳴りを潜めている感じでしたが、この暑い時期にも関わらず、患者数は着実に増え続け、日本では7月17日午前11時現在3638人、京都府では114人、100人を越える流行地になっています。京都市がまとめた7月13日現在の新型インフルエンザのまとめを国立感染症情報センターの分も含めて転記します。

  7月10日からの1週間で患者数は1000人増えています。しかも地域によっては、学校等で一人感染者が確認されれば、その後同じ施設内でのA型陽性者は新型として対応するように指示されるものの、確定診断はなされないので数にはカウントされない、というところもあり、実際の感染者数はかなりの数に上るものと推定されます。京都市内でも7月13日現在、28例で,男性17例,女性11例となっていますが、7月17日午後4時の時点では52例です。報告数の推移をみると、5月21日の1例目の患者発生後、5月は2例、6月は3例ですが、7月は23例報告されています(7月13日現在)。

  少し前までは、季節性のAH3(A香港)型のインフルエンザの発生も見られていましたが、今A型陽性者は殆どが新型となっています。

  年代別にみると、全国の報告と同じくやはり10歳代が最も多く、次いで京都の場合は20歳代が多くなっていますが、ここ数日の報告を見ていると、山科区や伏見区の小学校の流行が報告され、10歳未満の数も少し増えていますが、幼稚園での流行の報告は市内ではまだ無いようです。
  この連休の間にも新型インフルエンザの報告は増え続け、20日で京都府の患者数は146例となりました。146例のうち、132例が7月になってからの報告ですので、感染が著しく拡大しているようです。内訳は、海外からの帰国者 40例 国内感染例 102例観光客 4例となっています。京都市内では65例です。
  関東地方では、もはや新型インフルエンザも季節性インフルエンザと同じ扱いをする、ということで、発熱外来も中止、全例に遺伝子検査が行われなくなっているところが増えています(A型陽性イコール新型と考えるのか・・・)。全例報告もなくなる、ということです。従って、今からの全国の報告数は正確ではないと考えないといけないと思いますが、確かに特に今までのインフルエンザと変わりは無いので、特別視をする必要はない、とも考えます。ただ、今の暑い時期に多い、ということが従来のインフルエンザとは違いますし、動物実験では、肺の中での増殖が多いとも言われていますので、注意は必要かと思われます。
夏休みが始まればこの流行は一旦落ち着いてくれるでしょうか?西京区では今のところ集団発生はしていません。いずれかかるであろうし、かかっても不安ではありませんが、誰しも第1例目はイヤ!みたいなところはありますね。

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