2018年度インフルエンザ情報 No.3 今年度総括 (2019/7/1更新)

[報告数の推移]
12月から徐々に報告が増え始め、全国では前年の第49週に流行開始、52週には16.3と注意報レベルを超えました。地域によっては警報レベルを超える所もあり、立ち上がりが早かったでした。 全国では第2週に38.5、京都府では35.5と激増しました。32の都道府県で警報レベルの30を超え、全国的に大きな流行となりました。その後は第4週をピークとして減少し、第8週には終息に向かっていきました。

京都市・7京都府でも同じ推移をしています。。今シーズンは第51週に定点当たり報告数が流行入りの指標「1」を上回った後報告数が急増し、京都市では第4週には1999年の感染症新法施行後最も高い値となりました。

[年齢分布]
いつもながら流行の始まりは年齢の小さいから始まり、子どもたちの間ではあまり流行せず、大人の方、60歳以上の割合が多いのですが、学校が始まると小学生以下の年齢層が増えます。今年はB型の流行年ではありませんでしたので、15歳以下の年齢層がすくなくなっています。

今年のインフルエンザはAH1pdm09型から検出されだしたのですが、1月に入ってからはAH1pdm09は少なくな了解しました。、後半のA型の流行は圧倒的にAH3亜型が中心となりました。A型の分離は昨シーズンとよく似ています。最近はどちらかが中心になる、という状況ではないようです。B型は、後半に少し検出されたのみでした。

今シーズンはB型の流行年ではないので、大きな流行にはならないかと思ったのですが、ピーク時の罹患者は非常に多かったでした。が、流行の終息が早かったので、最終的な罹患者数は、中流行に近い値で終わりました。B型はほぼゼロかと思いましたが、5月の末に少し流行したのが、例年ではなかったことでした。来シーズンはB型の流行年に当たります。大きな流行にならない事を祈ります。

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