2018年度インフルエンザ情報 No.1 (2019/1/21更新)

2019年第2週の定点当たり報告数は38.54(患者報告数190,527)となり、前週の定点当たり報告数16.30より増加しました。都道府県別では愛知県(75.38)、熊本県(58.79)、岐阜県(53.94)、鹿児島県(52.34)、静岡県(52.22)、福岡県(51.87)、高知県(50.19)、長崎県(48.66)、佐賀県(46.18)、宮崎県(44.43)順となっており、西日本の方が多い傾向にあります。46都道府県で前週の報告数より増加がみられましたが、1県で前週の報告数より減少がみられました。
全国のグラフは第51週のものしか上がっていないので、あまり参考にならないようです。

京都市のインフルエンザ定点当たり報告数は、昨年の第51週に3.58となり、前の週の0.83より4倍以上増加し、流行入りの目 安である「1」を超過しました。過去5年平均の京都市の定点当たり報告数の推移では、第49週に流行入りし、第5週にピークを迎えていますので、例年に比べて2週遅い流行入りとなりました。全国ではすでに第49週に流行入りしています。
京都市内69定点医療機関からの報告によると、インフルエンザの最新週(第2週:1月7日〜1月13日)の定点当たり報告数は31.67でした。警報レベルを超えたので、1月17日にインフルエンザ警報が発令されました。注意報の発令もなく、いきなり増えてきたようで、来週はもっと多い状況になっているでしょう。

京都府でも同じで、立ち上がりは非常に急峻になっています。

京都市の年齢別構成割合ですが、流行が始まる前に報告されている時のものは、小さい子だけだったり、大人だけだったり、傾向はよくわかりません。小学校で学級閉鎖になっていた地域もあったようです。

まだ始まったばかりなので、年齢群別の構成割合もはっきりしたことは言えませんが、今のところ14歳までの方が50%です。B型の多くないシーズンは少しこの傾向があるようですが、どうなるでしょうか?

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第50週〜2019年第2週)ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順でありました。今年になってからはB型の検出はないようです。

2017/18シーズンでは意外にAH1pdm09型が増えず、後半はAH3亜型の方が多くなりました。今シーズンは両方検出されるのですが、今のところAH1pdm09型が多いようです。子どもの間では繰り返し何回も感染する方が多いので、どちらのA型かは、やや把握しにくい状況ではあります。

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