2017年度インフルエンザ情報 No.5 今年度総括(18/5/21更新)

今週もインフルエンザは一人だけ出ましたが、すでに終息はしています。遅くなりましたが今年度の総括を、感染症情報センター、京都市感染症情報センター等のホームページから転記してまとめてみます。

[報告数の推移]
2018年第19週の定点当たり報告数は0.42(患者報告数2,072)となり、前週の定点当たり報告数0.61よりも減少しました。都道府県別では岩手県(1.77)、沖縄県(1.70)、鳥取県(1.62)、徳島県(1.41)、青森県(1.28)、秋田県(1.15)、北海道(1.04)、福島県(1.01)の順となっています。増加している都道府県もありましたが、31都道府県で前週の報告数よりも減少しています。全国の保健所地域で警報レベルを超えている保健所地域、注意報レベルを超えている保健所地域は、ともに0箇所となりました。グラフは第18週のものです。
今年は2年に一度のB型の流行年でしたが、B型の流行開始が早かったので、ピークの山は非常に高くなった代わりに、3月の山がなく、終息が非常に早かったでした。

京都市、京都府ともに報告数は50人を超えませんでした。が、過去5年間の平均よりも多く、この5年間の推移をみてみても今年は多い年となりました。京都市のグラフは第15週のものです。

[年齢分布]
9月下旬にインフルエンザが検出され始めたころは幼児以下の年齢層が多かったのですが(流行の中心ウイルスはAH1pdm09型)、お正月前からは大人の方も多くなり、最後は60歳以上の年齢層も多くなりました。
B型の多い年は10歳未満の年齢層が50%を占めます。

[分離ウイルス]
今年のインフルエンザはAH1pdm09型から検出されだしたのですが、ほぼ同時にB型も出だし、A型は1月に入ってからはAH1pdm09は少なくなってきて、後半のA型の流行は圧倒的にAH3亜型が中心となりました。

AH1pdm09型には既にかかりつくした感があるのですが、2009年以降、3回以上A型に感染されている方があるので、どこで流行するかがちょっと読みにくい状態になっていますね。

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