2017年度インフルエンザ情報 No.4(18/4/2更新)

しばらくインフルエンザ情報を書いていませんでした。その間にもう流行はほぼ終息しています。国立感染症情報センター、京都府・京都市感染症情報センター等のホームページから転記してまとめてみます。

2018年第12週の定点当たり報告数は5.35(患者報告数26,473)となり、前週の定点当たり報告数8.65よりも減少しました。都道府県別では秋田県(17.44)、福井県(14.25)、新潟県(13.77)、岩手県(13.72)、石川県(12.02)、青森県(11.85)、富山県(11.83)、沖縄県(11.26)、山形県(11.23)、北海道(10.34)の順となっています。西日本が多かったのが、今は北部の流行がまだ残っているという状態です。が、全47都道府県で前週の報告数よりも減少がみられています。グラフは第11週のものです。

今年はB型の流行がほぼA型と同時に始まり、少なくなっていくのも早かったので、例年のような2月の中旬以降から山が膨らむこともなく、すとんと落ちてきています。後半はA型の割合の方が多くなりました。
今シーズンの報告数は50を超えました。ここ10年では50を超えたことはなく、2004年がちょうど50、それ以前では1998年が最高だったようです。
京都市でも第5 週(1月29日〜2月4日)に47.64を記録し、平成10年以来の大流行となってピークを迎えました。ピークから6週経過した第11週でようやく「10」を下回りました。今シーズンは流行入りからピークの週までの期間が9週間と過去5 シーズンと比較して最も長くなりました。

京都府でも同じ動きです。ピークは50近く、10を切ったのは第11週です。

定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約34万人(95%信頼区間:31〜36万人)で、年齢別では、0〜4歳が約4万人、5〜9歳が約4万人、10〜14歳が約3万人、15〜19歳が約2万人、20代が約3万人、30代が約3万人、40代が約4万人、50代が約3万人、60代が約3万人、70歳以上が約5万人となっています。どの年代もほぼ同数です。京都市では15歳以下がほぼ半数です。

シーズンを通して見てみると10歳以下が半数です。B型の流行年は年齢の小学校低学年の人数が多くなるようです。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2018年第8〜第12週)ではB型が最も多く、次いでAH3型、AH1pdm09型の順でありました。今シーズンはB型がほぼ山形系統で一番多くなっています。AH1pdm09型は比較的はい時期に少なくなって、AH3の分離が多くなってきています。

京都市の分離状況です。B型がやや少ないでしょうか。入院患者さんからの分離状況です。

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