2017年度インフルエンザ情報 No.1 (17/12/4更新)

2017年第47週の定点当たり報告数は1.47(患者報告数7,280)となり、2017/2018年シーズンで初めて全国的な流行開始の指標である1.00を上回りました。
都道府県別では沖縄県(4.88)、長崎県(4.47)、愛媛県(3.39)、宮崎県(3.20)、石川県(3.08)、宮城県(2.78)、新潟県(2.66)、栃木県(2.55)、福岡県(2.32)の順となっています。全47都道府県で前週の報告数よりも増加がみられました。グラフは第46週のものです。

京都市のインフルエンザの定点当たり報告数は第47週で0.55(38例)で、まだ1.00は越えていませんが過去5年平均値を上回る状況 が続いています。右京区と西京区が特に多くなっています。

定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約7万人(95%信頼区間6〜8万人)となり、前週の推計値(約4万人)より増加しました。年齢別では、5〜9歳が約2万人、0〜4歳、10〜14歳、30代、40代がそれぞれ約1万人でした。また、2017年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約25万人となりました。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は94例であり、前週(60例)から増加しました。33都道府県から報告があり、年齢別では0歳(3例)、1〜9歳(30例)、10代(3例)、40代(1例)、50代(3例)、60代(7例)、70代(14例)、80歳以上(33例)でした。
今のところは5〜9歳の年齢層の発症が多いです。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2017年第43〜47週)ではAH1pdm09が最も多く、次いでAH3亜型、B型が同程度にみられています。

今シーズンは、はじめの頃はAH3型も多く検出されていましたが、徐々にAH1pdm09が増えてきています。やはり今シーズンはこのタイプが中心になりそうです。罹ってない方は少なそうな気がしますが、子どもさんは何回でも同じタイプのウイルス感染するようで、この立ち上がりの早さを見ていると、多くなるかもわかりません。A型もB型も両方流行るでしょうが、今年は数年前のように混在した流行になりそうな気がします。

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