2016年度インフルエンザ情報 No.5 今年度総括 (17/5/22更新)

今週はインフルエンザは1例もありませんでした。あまり大きな流行ではなかったので、情報のまとめも少なかったでした。かなり遅くなりましたが今年度の総括を、感染症情報センター、京都市感染症情報センター等のホームページから転記してまとめてみます。

[報告数の推移]
2017年第19週の定点当たり報告数は1.37(患者報告数6,786)となっています。 都道府県別では沖縄県(7.98)、新潟県(4.32)、山形県(3.31)、福島県(3.26)、長野県(2.53)、北海道(2.34)の順であり、北海道ではまだ注意報の所もあります。B型の割合が多いようです。下図は第18週のものです。

京都市でも報告数は減っています。グラフは第19週のもので、まだ0ではありません。今年は流行は小さく、警報発令にはならず、減りだしたのも早かったでした。

今年は報告数が「1」を上まったのは第48週と非常に早かったのですが、「10」を上まったのが第2週とかなり遅くなっています。その後ピークは例年どおり2週後に迎え。「10」を下回ったのは第10週と、6週間の流行期間でした。昨年は5週間と短期間に凝縮されて大流行し、だらだらと続きました。流行の開始時期は違いましたが、B型は流行しませんでしたし、4年前の流行時と同じような状況でした。

「年齢分布」
流行の始めには学童は少なく大人から始まる、というのはいつも通りです。50歳以上の年齢層が多く、10歳未満の割合がやや少なかったようでした。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、第15〜19週ではB型の検出割合が最も多く、次いでAH3亜型、AH1pdm09の順となっています。

ここのところ、A型はAH3亜型とAH1pdm09型は交互に流行しています。今年はAH3亜型で、大人の場合は一度感染すればその後10年近くは感染しないのでありますが、子どもの場合は結構何回も感染する方がおられます。微妙に株が変わるのに反応して感染してしまうのかもわかりません。B型は比較的きれいに2年に一度の流行になっています。B型は山形系とビクトリア系の2種であり、株の変化は微妙なのですが、続けて2回以上感染される方は少ないようです。

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