2016年度インフルエンザ情報 No.3 (17/2/13更新)

2017年第5週の定点当たり報告数は38.14(患者報告数189,231)となり、前週の定点当たり報告数39.41よりも減少しました。都道府県別では福岡県(55.03)、宮崎県(54.02)、愛知県(51.44)、高知県(50.60)、大分県(49.62)、山口県(49.22)、埼玉県(47.06)、千葉県(45.27)、福井県(44.47)、三重県(44.19)の順となっています。19道府県で前週の定点当たり報告数よりも増加がみられましたが、28都府県では前週の定点当たり報告数よりも減少しています。

上図は第4週のものです。全国の報告でも第5週目は減少に転じています。京都市では30人を超えなかったので警報は発令されていません。平成26-27年シーズンほど急激に増えたりはしませんでした。
関西圏はあまり多くはなく、京都市では全国の平均よりも少ないです。

京都府では報告数が30人を超えたので。警報が発令されています。第5週で微増です。

年齢別では、5〜9歳が約36万、10〜14歳が約30万人、0〜4歳、40代がそれぞれ約20万人、30代が約18万人、70歳以上が約17万人、15〜19歳が約16万人、20代、50代がそれぞれ約15万人、60代が約12万人となっています。また、2016年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約947万人となりました。
京都市では報告のあった当初は15歳以上〜幼児でしたが、10月頃より大人の罹患も増え、第5週では10歳未満が35%ほどで、15歳以上が50%を占めています。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2017年第1〜5週)ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順でした。

今のところほぼAH3亜型のみの流行です。ここ数年はAH109pdmとの交互の流行なので、感染している方はすでにこの2種のウイルスには感染しているのですが、3度、4度と感染しているお子さんがおられます。インフルエンザは終生免疫のできないタイプのウイルスなのか、と改めて思った次第です。
少しはB型ウイルスも増えてくるでしょうか?

copyright(c) 2007Yamauchi Clinic. all right reseaved.

| 閉じる |