2015年度インフルエンザ情報 No.4 (16/2/15更新)

2016年第4週の定点当たり報告数は22.57(患者報告数111,738人)となり、前週の定点当たり報告数10.56よりも増加しました。都道府県別では新潟県(39.44)、沖縄県(34.29)、福岡県(31.88)、神奈川県(31.64)、埼玉県(30.30)、千葉県(29.16)、愛知県(28.49)、北海道(27.15)の順となっており、九州や関東地方が多いような印象です。グラフは第3週のものです。

京都市の定点あたりの報告数も第4週で14.13となり、注意報レベルの「10」を超えました。グラフは第5週のものです。立ち上がりはおそかったものの過去5年の平均まで増えてきています。

過去5シーズンと比較すると、今シーズンは最も遅い流行期入りであります。過去5シーズンのデータでは、定点当たり報告数が1.00を超えたのち、4〜6週間で流行ピークを迎えることが多いです。昨シーズンはわずか3週間で流行ピークに至っています。今年はどうでしょうか?

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2015年第53週〜2016年第4週)ではAH1pdm09型 486例(50%)、B型282例(29%)、AH3型195例(21%)とAH1pdm09 型が最も多くなっています。

年齢別では、5〜9歳が約1/3、10〜14歳、0〜4歳がそれぞれ約15%、30代、40代がそれぞれ約10%、20代、50代がそれぞれ約6%、15〜19歳、60代がそれぞれ約5%、70歳以上が約3%と9歳以下が多くなっています。
京都市の年齢階層別の推移は以下の通りです。

過去にも最初の流行は小さかったのに、遅れてB型の流行が始まって、卒業式の頃まで多かった年もありました。今年はすでにA型、B型両方の流行があり、同じ学級閉鎖のクラスでもA型感染者とB型感染者がいたりするので、全くどこでどちらが流行っているのかよくわからない状態です。これで治まってくれれば良いのですが…。

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