2015年度インフルエンザ情報 No.3 (16/1/25更新)

全国の定点あたり報告数は第1週に2.02となり、流行開始の目安である「1」を超えたために、厚生労働省は1月15日に流行シーズン入りを発表しました。2016年第2週の定点当たり報告数は4.11(患者報告数20,369人)となり、前週の定点当たり報告数2.02よりも増加しました。都道府県別では沖縄県(12.22)、新潟県(11.80)、秋田県(8.94)、北海道(7.21)、青森県(7.12)、岩手県(6.43)、千葉県(5.81)の順となっており、と沖縄と東北以北が多いです。

京都市域では、第2週にインフルエンザ定点医療機関あたりの報告数が2.18(1月11日〜17日)となり、流行の指標となる「1」を超えたので、1月21日にインフルエンザの流行入りを発表しました。

全国の罹患年齢別では、2016年第1週では、20代、30代、40代がそれぞれ約2万人、0〜4歳、5〜9歳、10〜14歳、15〜19歳、50代、60代、70歳以上がそれぞれ約1万人であり、成人にやや多い特徴がみられています。
京都市の年齢群構成割合の推移は以下の通りです。第2週までで子どもの割合が徐々に増えています。

シーズン別年齢軍別構成割合は以下です。今はまだ15歳以下の割合は多くはありませんが、学校が始まってしばらくすると子どもが増えてくるでしょう。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2015年第51週〜2016年第2週)ではAH1pdm09の検出割合が多く、次いでB型、AH3亜型の順となっています。AH1pdmの検出がAH3型よりも多くなっています。

今季はどうやらAH1pdmとB型のシーズンになりそうです。暖冬のせいか流行の開始がかなり遅かったでした。A型に関してはすでに2種類にかかっている方が多いのであまり大流行はしないかもわかりません。が、B型の流行年です。中流行であった2013/14シーズンと同じような分離割合でありますので(この年はB型の罹患者のほうがA型よりも多かったでした)どうなるでしょうか?B型が2種類に増えた4価ワクチンの効果はどうでしょうか?

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