2013年度インフルエンザ情報 No.5 (14/4/7更新)

インフルエンザはかなり下火になってきています。まだ終息宣言は出せないような状態ですが…。後半の山がなかなか低くならない今年の流行でした。感染症情報センターや、京都市衛生環境研究所等のホームページから転記してまとめてみます。

2014年第13週の定点当たり報告数は12.13(患者報告数59,954)となり、4週連続して減少しました。都道府県別では福井県(27.19)、岩手県(22.13)、山形県(20.10)、青森県(19.45)、新潟県(18.96)、福島県(18.87)、宮城県(18.65)の順となっています。日本の北の地域が今は多いです。全47都道府県で前週の報告数よりも減少がみられました。下図は第12週のものです。

京都市におけるインフルエンザの定点当たり報告数は、第13週で8.88(604例)となり、第5週(1月27日〜2月2日)をピークに減少し、やっと注意報レベルの「10」を下回りました。が、まだ過去5年平均値を大きく上回っています。全国的には「10」を下回るのは後もう1週、かかりそうです。

京都市の過去10年間の定点当たり報告数ピークの週から「10」を下回った週までの期間をみると、2〜9週間で推移しています。

京都市衛生環境研究所では、今シーズン(平成25年9月〜)にAH1pdm09が27例、AH3型が3例、B型が21例、分離・検出されています。
なお全国のインフルエンザウイルス分離・検出報告数は,AH1pdm09 2,480例(47.5%)、AH3型 1,286例(24.6%),B型 1,461例(28.0%)となっています。(平成26年3月27日現在)

こうして見ると最初はAH3の小流行から始まって、2014年に入ってからはAH1pdm09の流行が多くなり、B(山形系統)のものも年末からコンスタントに見られ続けていた…、という3種類すべての型が流行した、というシーズンでした。全国的な分離ではA型の方が多いですね。京都市の分離ではAH1がややBより多い状態です。が、当院の報告では今のところ5:4でB型の方が多くなっています。

春休みが終わって新学期が始まれば、又学校でインフルエンザは小流行するかもわかりません。残るのはB型でしょうか?A型でしょうか?今年は全く分からない状態です。でも、もう人ごみの多いところに行ってうつるほどの流行はなくなりますので、心配はいらないでしょうね。

copyright(c) 2007Yamauchi Clinic. all right reseaved.

| 閉じる |