2013年度インフルエンザ情報 No.2 (13/12/16更新)

インフルエンザは京都市全体でも先週よりは少なくなってきているようですが、B型が陽性になる地域が広がってきています。おそらくお正月を挟んで流行することはなく、冬休みが始まればいったん鎮静していくものと思われます。今の状況を国立感染症情報センター、京都市衛生環境研究所のホームページから転記してまとめてみます。

2013年第49週の定点当たり報告数は0.67となり、第43週以降増加が続いています。都道府県別では佐賀県(2.69)、鹿児島県(2.37)、山口県(2.01)、高知県(2.00)、大分県(1.78)、富山県(1.50)、沖縄県(1.33)、北海道(1.21)、栃木県(1.20)、滋賀県(1.13)、埼玉県(1.10)の順となっており、38都道府県で前週よりも増加がみられました。 注意報レベルを超えた保健所地域は3か所(北海道2、高知県1)認められています。警報レベルを超えた保健所地域は存在していません。

第49週の京都府の定点当たり報告数は0.39、京都市も0.39です。京都市の行政区別の報告数では西京のみが2.29と多くなっています。ほとんどB型であると思われます。

2013年第36〜48週の13週間では、インフルエンザウイルスの検出はAH3亜型(A香港型)の割合が最も多く、次いでAH1pdm09、B型の順となっています。
京都府医師会員の有志によるインフルエンザマッピングシステムでは第42週あたりから報告が始まり、A型から始まりB型が多くなり、今週はB型は減ってきてA型が増えてきているようです。

同じインフルエンザマッピングシステムの年齢別の報告数の推移です。B型の動きと19歳未満の罹患者は相関しているようですね。

昨年は第50週の定点当たり報告数が1.17となり、全国的な流行開始の指標である1.00を上回ったという事で、新聞にはインフルエンザが流行開始、と記事が載りました。今シーズンは全国的には多いところもありますが、まだまだ流行開始には至っていません。大人の方は昨年と違って非常に少ないです。今年のお正月はどうなっているでしょうか?B型ウイルスの動きが気になるところですね。

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