2013年度インフルエンザ情報 No.1 (13/11/25更新)

インフルエンザの流行はまだ始まっていませんが、これまでの発症状況を、国立感染症情報センター、京都市衛生環境研究所等のホームページから転記してまとめてみます。

第45週の定点当たり報告数は3週連続で増加しています。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.93)、愛媛県(0.70)、岐阜県(0.62)です。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は6例と前週と同値でした。

京都市、府もにグラフの上では上がってきている様子はありません。数字の上では京都市では第40週あたりから1名の報告があり、第41、43、44週は1名ずつ、第45週に5名、第46週は3名といった報告状況です。京都府下全域で見ると第46週は山城地域からの報告があり6名でした。

第45週までに分離されているウイルスは上述の通りです。2年続けてAH3型の流行。1昨年が子ども中心。昨年は大人中心の流行でした。B型は多くはありませんでした。

今までの時期で、小学校等で散発したところで分離されたものはB型、AH3型が中心で、今年のワクチン株と同じタイプ、したがって変異はしていません。AH1型は単独分離のようで、詳しい系統樹解析の報告がありませんので良くわかりません。昨年もこの時期にAH1型の分離はやはりありましたが、流行の中心にはなっていません。変異がまだ見られないのであれば、今シーズンも流行はしないと思われますが、どうでしょうか?

1昨年が子ども、昨年は大人で、AH3の大きな流行が終わったのであれば、今シーズンは大流行はしないのか?B型は昨年は多くは無かったので、今B型が散見されるところを見れば、ひょっとしたらB型が流行するのか?AH1型が変異してまた新たな流行が始まるのか…。
いつも当たらない予想ではあります。あまり大きな流行にはならないことを祈ります。
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