2012年度インフルエンザ情報 No.6 今年度総括(13/6/10更新)

今年は今頃が総括です。まだ今週も患者さんはありました。後半はほぼB型のみです。国立感染症情報センターのインフルエンザレベルマップの公表も今週で終了となりました。

流行は終息しています。定点当たり報告数は第18週以降減少が続いていますが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多いです。都道府県別では沖縄県(4.64)、富山県(3.81)、宮崎県(3.81)が多いようです。

京都市のインフルエンザの最新週(第22週:5月27日〜6月2日)の定点当たり報告数は0.47です。前週は1.16。流行の始まりを示す1をやっと切ったところでした。

今シーズンはAH3亜型(香港型)中心の流行でしたが、B型は2月上旬の第6週頃より見られており、地域によってはB型の集団発生もありました。その後はB型は多くはならないものの、新学期が始まってからも減らない状況が続きました。

今シーズンのインフルエンザ脳症の報告は第10週までのまとめしかありませんでした。それまでに55例が報告されており、昨シーズンの同時期までの報告数(71例)よりも少ないようですが、20歳以上の成人の報告数は23例と昨シーズンの報告数(9例)を大きく上回っていました。

日本全体で見てみますと、今年はさほど少ない年ではなかったようで、確かに当院でもピークの報告数は例年と同じくらいでした。でも昨年の受診者が本当に異常に多かったので、今年は随分少なく感じました。大人の方が多かったので、実際学級閉鎖の実施数も少なく、お子さんの流行とすれば小流行であったのかな、と思います。
最近のインフルエンザ脳症の実態は、国立感染症情報センターで公表されなくなりましたので良くわかりません。が、とにかく最近は100名以下、今年は20歳以上の年齢層が半数を占めている、というような状況であるようです。

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