2012年度インフルエンザ情報 No.4 (13/3/4更新)

インフルエンザはいつもよりやや多い流行で終わりそうです。これから、1昨年のようにだらだらといつまでも終わらないようなことがあるかどうか…。国立感染症情報センター、京都市衛生環境研究所のホームページ等から転記してまとめてみます。全国のグラフは第7週のものです。

2013年第8週の定点当たり報告数は13.90(患者報告数68,661)となり、第5週以降減少が続いています。都道府県別では愛知県(28.14)、広島県(24.70)、鹿児島県(24.32)、福井県(24.16)、高知県(22.71)、愛媛県(22.48)、徳島県(22.45)の順となっています。全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは229箇所(44都道府県)、注意報レベルのみを超えているのは102箇所(35道府県)と共に減少しています。

京都市でも同様です。インフルエンザの定点当たり報告数は11.81(791例)で,第5週(2月11日〜2月17日)をピークに3週連続減少しているものの,依然として注意報レベルの「10」を上回っています。

0〜4歳の年齢層が一番多くなっていますが、10歳未満は40%程度で、60%近くが10歳以下だった昨年とは違います。10歳以上が多く、やはり大人の方が多いのが今年の特徴です。

京都市衛生環境研究所では,今シーズン(平成24年9月〜)A(H3)型を19例,AH1pdm09を2例、B型を2例分離・検出しており、A(H3)型が82.6%を占めています。
全国のインフルエンザウイルス分離・検出報告数はA(H3)型が主流でしたが、第2週(1月7日〜1月13日)以降B型の割合が増えています(平成25年2月22日現在)。シーズン始めに検出されていたAH1pdm09は増えてはきていません。今シーズン分離されたウイルスはA、Bともに昨年とは大きく変わらずワクチン株に類似し、変異は見られていないとのことです。

まだまだ発症はありますが、今年はどうやら子どもたちの間では昨年よりも少ない流行で終わりそうです。AH1pdm09は出現からぼちぼち4年が経とうとしています。AH3型は2006/07シーズン以降流行が無く、5年後の昨年2011/12シーズンに大ブレイクしました。という事はまだあと1年くらいは息をひそめているかもわかりませんね。

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