2012年度インフルエンザ情報 No.1 (12/12/25更新)

第50週の定点当たり報告数が1.17となり、全国的な流行開始の指標である1.00を上回ったという事で、新聞にはインフルエンザが流行開始、と記事が載りました。近畿地方は少なく、そうなの?という状況です。今シーズン初めてのインフルエンザ情報を国立感染症情報センター、京都市衛生環境研究所のホームページからまとめてみます。

2012/2013年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は、2012年第43週以降増加が続き第50週の定点当たり報告数は1.17(患者報告数5,789)となり、全国的な流行開始の指標である1.00を初めて上回りました。
グラフは第49週のものです。

都道府県別では第50週で佐賀県(8.11)、群馬県(6.87)、沖縄県(3.79)、山梨県(3.08)、埼玉県(2.28)、千葉県(2.27)、栃木県(2.03)、新潟県(2.03)の順となっており、青森県、秋田県、岡山県を除く44都道府県で増加が認めらています。京都市は0.2、京都府全体でも0.22とあまり多くはありません。京都市内で報告の少し多いのは東山区、中京区、下京区でした。京都市のグラフも第49週のものです。

2012年第36〜49週に国内では170検体のインフルエンザウイルスの検出が報告されており、AH1pdm09が15件(8.8%)、AH3亜型(A香港型)141件(82.9%)、B型14件(8.2%)とこれまでのところAH3亜型が大半を占めています。

年末にインフルエンザの患者さんが診られなかったのは2008年以来です。その年も他の地域ではチラホラとは報告はされていました。流行しないかと思いきや、2009年はA型もB型も両方多く、中流行でした。B型は2年に1回の流行なのですが、昨年も続けて流行したので、今年はどうなるのかちょっと予想できません。A型はAH3型中心なので、もうみなさん罹りつくした感があるのですが…。昨年流行らないの予想がはずれたので、大きい声では言えませんが、あまり今年は流行らない気はするのですが…。どうなるでしょうか?

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