2011年度インフルエンザ情報 No.8 今年度総括(12/5/14更新)

昨シーズンよりも流行の終息は早かったのですが、少し総括を書くのが遅くなりました。今シーズンの特徴をまとめてみたいと思います。昨年から、インフルエンザ脳症の統計がアップされなくなりましたので、また今年も発症状況はわからないのですが、大きな問題になってはいませんので、たぶん多くはなかったのだと思います。

当院でのインフルエンザの第1例目は12月の上旬でした。ほぼ例年並みです。西京区は流行の開始はあまり早くはなかったでした。年末はほとんど発症が無く、1月に入ってから多くなりました。昨年書いた私の予想とは大きく外れて非常に速いスピードで大ブレイクいたしました。急激にふえて早い時期に終息するかと思いきや、これもまた予想外にB型の流行が混じりだしてA型、B型の2種のウイルスによる流行となりました。2回感染した方も数多かったでした。 

今年は大人の方の感染は多くありませんでした。多かったのは小学校高学年までのお子さんでした。またB型は基本的には子ども中心ですので、高齢者は特に重症例も含め報告は少なかったでした。 

A型はほぼAH3亜型(香港型)のみでした。AH1(2009)型は殆ど検出されていませんので、ほぼ罹りつくしてしまった、という状況でしょうか。ここ2,3年はAH3型の流行が続いて、その後は少し形を変えてAH1型が再び多くなるのでしょう。今年は基本的にはB型の流行らない年であったはずですが、全体の1/3を占めました。昨シーズンはほぼ半数近くを占めていたので、それに比べるとやや比率は少なかったのですが。

来シーズンのインフルエンザの流行はどうなるでしょうか?周期でみるとB型の多い年になるのですが、今シーズンが多かったですし、AH3型に最近り患していない方だけが感染する…、ということはまたあまり多くないと思うのですが、どうでしょうか?

copyright(c) 2007Yamauchi Clinic. all right reseaved.

| 閉じる |