2011年度インフルエンザ情報 No.6 (12/2/20更新)

2011/2012年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は、2011年第42週以降増加が続いていましたが、2012年第6週の定点当たり報告数は40.34(患者報告数198,910)となり、前週の報告数(定点当たり報告数42.62)よりも減少しました。都道府県別では大分県(60.88)、石川県(53.92)、岩手県(52.63)、宮崎県(52.15)、鹿児島県(52.09)、埼玉県(50.04)、秋田県(50.00)、千葉県(49.72)の順となっています。30都府県で前週の報告数よりも減少がみられていますが、全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは409箇所(46都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は110箇所(38都道府県)と最も多くなっています。

京都市の定点当たりの報告数は第5週で38.89(2,489例)とピークとなり、第6週には31.7(2,029例)で減少しました。が、依然として警報レベルの「30」を上回っています。

京都市の年齢群別では5〜9歳が30.2%と最も多く、次いで0〜4歳20.5%、10〜14歳19.3%の順で0〜14歳が70.0%を占めています。

2011/12シーズン最初の2011年第36週から2012年第6週までAH3亜型の検出が続いています。B型ビクトリア系統株とB型山形系統株は第2週以降、集団感染も報告されやや増加しています。AH1pdm09の報告は極めて少数です。

とにかくインフルエンザは峠を越えました。今年はあまり流行しないどころか予想外の大流行となり、少ないはずのB型まで15%を占めるに至っています。インフルエンザは風邪ではありますが、このとてつもない感染力が皆様の恐れの元となりますね…。肺炎や重篤な喘息発作で入院された方はありますが、幸い身近には脳症の方は聞いておりませんし、患者さんの発症数の割にはニュースでもお子さんの重症例、死亡例は少なそうです。残念ながら施設内での高齢の方の死亡例は少なくはないようですが…。
今年は、昨年のように多くはないもののB型のインフルエンザも見られるために、患者さんは一気に少なくはならず、流行はあとまだもう少し続くかもです。あともう少しの辛抱です。

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