2011年度インフルエンザ情報 No.2 (11/12/5更新)

当院ではまだインフルエンザの患者さんはありません。高熱で来院される方の検査をしても陽性にはなりません。が、ぼちぼち巷ではインフルエンザが増えてきています…、というような報道も耳にするようになりました。12月の中中に散見されるような、いつもの流行の開始、となりそうですね。また、国立感染症情報センターと京都市衛生環境研究所のホームページからまとめてみます。

2011年第47週のインフルエンザの定点当たり報告数は0.29(患者報告数1,397)となり、第42週以降増加が続いています。都道府県別では宮城県(2.53)、沖縄県(1.76)、三重県(1.14)、岐阜県(0.95)、愛知県(0.94)、山口県(0.70)、岡山県(0.69)の順となっており、27道府県で前週よりも報告数の増加が認められました。が、地域的には注意報レベル、警報レベルを超えている保健所地域はまだ存在していません。

京都市でもインフルエンザの定点当たり報告数は0.11(7例)で,先週の0.05(3例)より増加しています。

2011年第36〜46週に国内では93検体のインフルエンザウイルスの検出が報告されており、AH1pdm09が2件(2.2%)、AH3亜型(A香港型)72件(77.4%)、B型19件(20.4%)とこれまでのところAH3亜型が最多を占めています。これは昨年の今頃と同じような比率です。

基本的に今年はB型は流行しない年のはずです。AH1pdm09は昨年も1昨年にも罹らなかった人だけがかかるでしょうがこれはもう残り少ないのでは?おそらく低年層化するとは思いますが。AH3亜型は、2007/08シーズン以降大きい流行をみていないので増えるでしょうか?ただ、抗体保有状況を見てみるとAH1もAH3も2010年より2011年のほうが抗体保有率が上がっているので、おそらく大きな流行にはならないでしょうね??

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