2011年度インフルエンザ情報 No.1 (11/11/7更新)

今年のインフルエンザの流行はどうでしょうか?日本のあちこちで学級閉鎖等の話は聞きますが、京都では流行というレベルでもなく、本当にまれに単発しているのみです。全国的な状況を国立感染症情報センターのホームページ等からまとめてみます。

インフルエンザの定点当たり報告数は第35週以降増加が続いていましたが、第41週あたりよりまた減少に転じているようです。都道府県別では沖縄県(1.81)、愛知県(0.24)、佐賀県(0.23)、山口県(0.20)が多いようです。

京都市では報告はないことはありません、という状態で、第41週より1名ずつの報告、第43週は2名で0.03というレベルです。流行開始の目安レベルは1ですので、まだまだです。

現在分離されているウイルスは直近の2011年第39〜43週の5週間では、AH1pdm(2009)が第42週に埼玉県で1件(定点の散発例)、AH3亜型が第39週に山口県で2件(幼稚園での集団発生)、第41週に茨城県で6件(小学校・幼稚園での集団発生)、東京都と神奈川県で各1件(定点の散発例)、第42週に三重県で3件(小学校・幼稚園での集団発生)、山口県で2件(小学校・保育所での集団発生)、神奈川県で2件(定点の散発例)、第43週に三重県で1件(定点の散発例)、兵庫県で2件(小学校での集団発生)、B型/山形系統株が第39週に大阪府で1件(定点の散発例)、B型/系統不明株が第40週に茨城県で5件(小学校での集団発生)報告されています。

現在のところ、全国のインフルエンザウイルスの分離・検出報告数はAH3亜型インフルエンザウイルスが優位のようです。抗原解析の結果では、今シーズンのインフルエンザワクチン株との反応性が低い抗原性であったことから、要注意です!B型の流行のみられる地域もあり、B型は2年に1度の流行で、今年は流行らない年であるはずなのですが、ひょっとしたら、又今シーズンも3種類のウイルスの流行がみられるのでしょうか?
個人的にはあまり流行らないような気はするのですが…。

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