2010年度インフルエンザ情報 No.3(11/1/17更新)

今シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は2010年第42週以降増加が続いています。2011年第1週のインフルエンザの定点当たり報告数は5.06(患者報告数24,841)と前週の報告数(2.30)よりも大きく増加しました。都道府県別では沖縄県(25.90)、福岡県(11.53)、佐賀県(11.41)、長崎県(9.29)、宮城県(9.15)、鹿児島県(7.41)、宮崎県(7.25)、千葉県(6.60)の順となっており、北海道を除く全ての都府県で増加がみられました。警報レベルを超えている保健所地域は4箇所(北海道1、福岡県1、沖縄県2)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は35箇所(北海道1、青森県1、宮城県3、福島県1、茨城県1、栃木県1、埼玉県3、千葉県4、静岡県1、愛知県1、大阪府1、山口県1、福岡県4、佐賀県2、長崎県4、熊本県1、宮崎県2、鹿児島県2、沖縄県1)と共に増加しました。京都市内67定点医療機関からの報告によりますと,本市のインフルエンザの最新週(第1週:1月3日〜1月9日)の定点当たり報告数は2.55でした。

直近の2010年第49週〜2011年第1週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH1pdmが最多であり、次いでAH3亜型(A香港型)、B型の順になっています。今シーズンは第36週以降AH3亜型が多く検出される状態が続いていましたが、第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多くなっています。

B型は昨年秋は各地で限局された突発的な流行が報告されています。当院周辺でもそうでした。横浜市では分離されたウイルスは2種あるうちの多く分離されている、ビクトリア系、三重県鈴鹿市では山形系、いずれも今シーズンのワクチン株とは違った株、ということでした。昨年末の当院周辺での流行も学級閉鎖が行われたので、保健センターにてウイルス分離が行われましたが、B型ということが確定したのみで、どちらのタイプであったか、とか、ワクチン株と一致してたのかどうか、というような詳しい遺伝子検査はなされなかった、ということでした。

年齢の推移では、やはり今年に入ってからは15歳以上の年齢の割合が増えてきています。

インフルエンザは増えつつありますが、今はAH1(2009)型が中心です。感染するのは昨シーズン罹っていない方のみです。昨シーズン感染したのは10歳代、中・高・大学生が多かったので、今年はそれ以上の年齢の方が多くなるものと思われます。後、これにどれだけB型が重なってくるかで、流行の大きさが決まりそうです。AH1(2009)型の身でしたら大きな流行にはならないと思いますが…。

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