2010年度インフルエンザ情報 No.2 (10/12/6更新)

少し増えてきているインフルエンザですが、全国的にはどういう状況にあるでしょうか?1W前の第47週の国立感染症情報センター、京都市感染症情報のホームぺージ等からまとめてみます。

2010年第47週のインフルエンザの定点当たり報告数は0.44(患者報告数2,113)と第42週以降増加が続いています。都道府県別では北海道(2.43)、大分県(1.31)、沖縄県(0.88)、岐阜県(0.83)、宮崎県(0.83)、山梨県(0.78)、佐賀県(0.77)、埼玉県(0.69)の順となっています。警報レベルを超えている保健所地域は北海道で1箇所、注意報レベルのみを超えている保健所地域も北海道において1箇所認められています。

京都市の年齢群あたりの発生状況です。まだ患者数が少ないので分かりませんが、昨年のように10歳以上が圧倒的に多い、というわけでもなく、例年通り0〜4歳、5〜9歳が多いようです。

京都市衛生環境研究所では,病原体定点医療機関で採取された検体(鼻腔ぬぐい液)から,今シーズン(第36週〜)第1例目となるインフルエンザウイルス(A香港型)を検出しています。(11月25日検出)
検出されるのは圧倒的にAH3亜型(香港)が中心のようです。

今シーズンのインフルエンザはどれだけ流行するでしょうか?本当に全く予測ができません。流行の早い年に大流行するとは限りませんし…。ただ、これもいつもよく言っていることですが、インフルエンザの検査をして、陰性の場合にみなさん、良かった!とおっしゃるのですが、今週の状況をみていても、インフルエンザでは無いお子さんも、治療薬が無い為に高熱は続くししんどいことが本当に多いです。逆に早く分かればインフルエンザは治療薬があるので、すぐに良くなることの方が多いです。脳症の発生は以前に比べると随分減りました。熱の原因が分からずに高熱が続くことは子供の場合は多いので、原因がはっきりわかることはかえって安心かもわかりません。

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