2010年度インフルエンザ情報 No.1 (10/11/8更新)

昨年を除いた例年の一番最初のインフルエンザ情報は流行予測を載せていましたが、昨年に新しいウイルスが出現してからは流行予測がし難い状況になってしましました。又、今までの新型インフルエンザウイルスはAH1pdmと表現していましたが、それは今後AH1(2009)と呼ばれるように変更されました。

2010年第43週のインフルエンザの定点当たり報告数は0.15(患者報告数728)と2週連続で増加しています。都道府県別では北海道(1.06)、沖縄県(1.02)、岐阜県(0.49)、青森県(0.42)、宮崎県(0.36)、宮城県(0.20)、千葉県(0.17)の順となっています。警報レベルを超えている保健所地域は認められていませんが、注意報レベルのみを超えている保健所地域は第42週に引き続いて北海道において1箇所認められています。

京都市ではまだ本当に散発的に見られるだけで、流行が始まっている状況ではありません。

京都市のインフルエンザ推移グラフ

直近の2010年第38〜42週の5週間では、インフルエンザウイルスの検出は、AH3亜型(A香港型)の割合が最も高く、次いでAH1pdm、B型の順になっています。

上述のとおり、シーズンはAH1(2009)型より、AH3型の分離が増えてきています。どうやら今年はこの季節性のウイルスの流行が中心になると思われます。AH1(2009)には昨年罹らなかったかたは感染するでしょう。大きな流行になるかどうかは予測できませんが、ここ数年AH3の流行があまり無かったので、抗体を持っている人の数が少なくなっていれば流行が大きくなる可能性もあります。
B型は流行の年にあたりますので2008/09シーズンと同じくらいの流行は見られる可能性はありますが、B型の流行に関してはかなりの地域差もあると思われます。

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