2008年度インフルエンザ情報 No.8(09/3/2更新)

  2週間前の第7週ですでにインフルエンザはかなり下火になってきています。京都市のインフルエンザの定点当たり報告数は15.71で,第6週(18.90)に比べやや減少しています。しかし,注意報発令基準値(10.0)を超しており,依然として多い状態が続いています。

  年齢階級別割合は,5〜9歳が32.8%で最も多く,次いで0〜4歳が24.7%となっています。全国も同様の順です(5〜9歳が35.8%,0〜4歳が23.5%)。

  インフルエンザウイルスは,Aソ連型(H1)の報告が増加してきており,平成20年9月(第36週)以降の累積報告数は,2月19日現在,本市では,Aソ連型(H1)が13件,A香港型(H3)が3件及びB型が2件です。また,全国では,Aソ連型(H1)が1576件(56.1%),A香港型(H3)が898件,B型が335件です。
平成21年1月30日現在,全国におけるA/H1N1のオセルタミビル耐性株は,73株中72株(98.6%)となっています。

  今年のインフルエンザの報告数は、タミフルがなくなって大パニックになった(こういうこともありました。この時はタミフルを求めて、多くの人が右往左往しました・・・)年と同程度のようです。診察している印象では、この時よりも少ないように感じます。大人の方も少なかったですね。日本各地からの報告なので、差はあると思いますが。
インフルエンザに対する印象も、治療も年々変わっています。抗インフルエンザ薬と、検査キットのおかげで随分かわりました。抗インフルエンザ薬については、あまりにも使われようが変わりすぎて、対応に困ってしまいますね。
新型インフルエンザについても、今のH5N1は新型にはならない、とか・・・。よく分からない状況になりつつあります。

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