2008年度インフルエンザ情報 No.6 (09/2/9更新)

 インフルエンザは上述のとおり、ピークは過ぎつつあるようです。B型が陽性になる例が、かなり目立ってきています。分離されるA型は、今は殆どが耐性が問題になるAH1亜型のようです。今述べるデータは2週前のものです。

  第4週のインフルエンザ定点当たり報告数は26.85で,第3週(14.25)の約2倍となっています。「感染症発生動向調査に基づく流行の警報及び注意報システム情報提供要領」に示された警報発令基準値(30.0)に近付いています。行政区別では,すべての行政区で,前週(第3週)と比べ,定点当たり報告数の増加がみられ,特に,左京区,山科区,南区,西京区では,倍増しています。

※詳細については、国立感染症研究所感染症情報センターのホームページをご覧ください。

  年齢階級別割合は,15歳未満が全体の65.9%,15歳以上が34.1%で,15歳未満の割合が第1週(18.7%)から増加しています。今週の全国の15歳未満は72.6%,15歳以上は27.4%です。

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は45都道府県から1,344件あり、その内訳はAH1亜型664件(49.4%)、AH3亜型491件(36.5%)、B型189件(14.1%)となっています。今シーズンここまではAH1亜型とAH3亜型の混合流行であるといえますが、その中でもAH1亜型の分離報告割合が更に増加してきています。

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