2008年度インフルエンザ情報 No.5 (09/1/26更新)

  インフルエンザは急激に増えてきています。集計されているデータは2週前のものです。同じように流行の開始が早く、中流行のあった2005/06シーズンと同程度ですが、現在はそれよりはるかに多くなっていると思われます。

  京都市において,本年第3週(1月12日〜1月18日)のインフルエンザの定点当たり報告数が14.16となり,注意報発令の基準値10.0を超えました。
行政区別では,11行政区中9行政区で,定点当たり報告数が10.0を超えています。

京都市の行政区別定点当たり報告数
第3週(1月12日〜1月18日)

 北  13.14
 上京 22.00
 左京 2.57
 中京 21.20
 東山 11.00
 山科 13.71
 下京 13.33
 南  36.40
 右京 10.00
 伏見 7.82
 西京 17.14
 
 全市 14.16

  都道府県別では沖縄県(27.9)、岡山県(20.7)、福島県(15.9)、兵庫県(15.1)、山形県(14.5)、大分県(14.0)、北海道(14.0)、宮城県(13.7)、愛知県(13.4)、広島県(13.4)の順であり、全国的な流行の拡大がみられていることに加えて、特に沖縄県と岡山県からの報告数が急増しています。

  年齢別では5〜9歳43,481例(26.2%)、0〜4歳38,365例(23.1%)、10〜14歳20,995例(12.7%)、30〜39歳18,331例(11.1%)、20〜29歳18,012例(10.9%)の順となっています。京都市では20〜29歳が22.5%と最も多く,次いで30〜39歳が17.1%となっています。また,15歳未満の割合は38.1%で,先週(18.7%)と比べて増えています。

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は39都道府県から748件あり、その内訳はAH1亜型(Aソ連)296件(39.6%)、AH3亜型(A香港)324件(43.3%)、B型128件(17.1%)となっています。AH3亜型の報告割合が最多ですが、AH1亜型の分離報告の割合が増加してきています。又B型は流行当初に多く、一時少なくなりましたが、今また報告数は増えてきています。今年は3種類全てが流行していると考えてよいでしょう。

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