2008年度インフルエンザ情報 No.4 (08/12/27更新)

  年末ですが、今年最後にインフルエンザ情報を載せます。先週書きましたように第50週より京都市も流行開始宣言がだされました。

  京都市における過去数年の感染症発生動向調査の疫学調査では,京都市全体の定点当たり報告数が1.0を超えた後,すべての行政区で,約8週間後に流行のピークが見られています。定点当たり報告数の多少がそのまま行政区での発生の大きさを表しているわけではありませんが,行政区別にみると,先週から増加しているのは,11行政区中8行政区です。比較的早くから報告のあった、北区と上京区以外は全て増えています。全国,近畿6府県でもすべて1.0を超し,流行期に入っています。

  年齢階級別割合をみると,5〜9歳が26.2%と最も多く,次いで0〜4歳が16.7%,20歳代及び30歳代が14.3%となっています。

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は26都道府県から239件あり、その内訳はAH1亜型58件(24.3%)、AH3亜型111件(46.4%)、B型70件(29.3%)となっています。AH3亜型の報告割合が高いですが、AH1亜型及びB型の報告割合も増加がみられており、どの亜型が流行の主流となっていくかは現時点では不明です。

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