2008年度インフルエンザ情報 No.2 (08/11/25更新)

  昨年よりは少ないようですが今年もインフルエンザの流行は立ち上がりが早いようです。学校内で大流行というのではなく、1クラスのみであったりするようですが。

  2008/09シーズンにおけるインフルエンザの流行については、第35週(8/25〜8/31)〜36週(9/1〜9/7)に神奈川県および第36週に栃木県でAH3亜型の集団発生が報告され、また、第41週(10/6〜10/12)に大阪府と東京都でB型(Victoria系統)の集団発生が報告されています。本格的なシーズンに入る前に、全国各地から集団発生事例が報告されるという、これまでにない状況にあります。/09シーズンの週別の定点当たり報告数は第41週以降増加が続いており、第45週の定点当たり報告数は0.17(報告数811)となりました。

  都道府県別では山梨県(3.23)、大阪府(0.77)、徳島県(0.68)、兵庫県(0.38)、沖縄県(0.33)、和歌山県(0.32)、鳥取県(0.28)の順となっており、大阪府とその周辺地域での増加がみられている他、山梨県でも報告数の増加がみられています。

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告は栃木県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県、山口県から46件あり、その内訳はAH1亜型4件(8.7%)、AH3亜型15件(32.6%)、B型27件(58.7%)となっており、B型の報告割合が半数以上を占めています。

  シーズン当初より集団発生からの分離・検出が相次いでおり、AH3亜型:第35〜36週神奈川県の寮、第36週栃木県の中学校、B型(ビクトリア系統):第38週栃木県の中学校、第41週大阪府と栃木県の小学校、東京都の中学校、第43週大阪府の小学校、AH1亜型:第43週山口県の幼稚園の事例(本号12ページ「速報」参照)が報告されています。

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