2007年度インフルエンザ情報 No.8(08/3/17更新)

 御覧のようにインフルエンザは終息しました。今年は小流行でした。しかも殆どがAソ連型、という特異なパターンでしたね。

 

  感染症発生動向調査によると、2008年第9週のインフルエンザ定点当たり報告数は7.19(報告数34,204)であり、第6週以降減少が続いています。都道府県別では大分県(24.1)、宮崎県 (22.4)、長崎県(20.5)、福岡県(19.8)、佐賀県(19.4)、熊本県(18.2)、鹿児島県(13.5)、長野県(12.3)、山口県(11.3)の順であり、特に九州地域の県からの報告数が多いです。シーズン開始の2007年第36週から2008年第9週までの定点当たり累積報告数は121.5(累積報告数579,543)であり、都道府県別でみると宮崎県(190.2)、大分県(189.4)、熊本県(185.1)、三重県(182.0)、高知県(172.3)、静岡県(168.1)、福井県(168.0)、岩手県(166.6)の順となっており、九州および中部地域に報告数の多い県が目立ちます。京都はしたから数えて2番目、という少なさでしたね。

 

  2007年第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は全国47都道府県から2,657件で、内訳はAH1亜型(Aソ連型)2,435件(91.6%)、AH3亜型(A香港型)142件(5.3%)、B型80件(3.0%)となっており、報告の大半がAH1亜型である状態が継続しています。

  今年はワクチン株と流行株に差がみられたにもかかわらず、あまり流行はしませんでした。しかも全体に軽い、という印象でした。今年流行のインフルエンザの株に対して基礎免疫を持っている方が多かったのでしょうか?なかなかインフルエンザの流行様式は興味深いですね。

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