2007年度インフルエンザ情報 No.7(08/2/25更新)

 インフルエンザの流行は峠を越えました。流行の立ち上がりが早く、昨年は11月の下旬ごろから、マスコミで連日のように大騒ぎの報道がなされていましたが、今年はむしろ小流行ですんで、良かったですね。ワクチンの効果があったのか、というと、そうではないようですが!
  2008年第6週のインフルエンザ定点当たり報告数は14.98(患者報告数70,867)であり、前週(定点当たり報告数17.62、患者報告数84,205)よりも減少しまた。都道府県別では大分県(38.0)、熊本県(36.8)、宮崎県(32.5)、石川県(29.8)、福井県(29.7)、岩手県(29.1)、鹿児島県(27.8)、佐賀県(26.7)の順となっています。警報レベルを超えている保健所地域は97箇所(30府県)と増加しましたが、注意報レベルのみを超えている保健所地域は238箇所(47都道府県)と減少しています。

  京都市の場合も同様にピークは過ぎた状態になっています。当院では横ばい状態でしたが、増えていくことはありませんでした。

  とりあえず、今年のインフルエンザは、学級閉鎖も殆どなく終るようです。例年のB型の小流行はあるのでしょうか?全く無かった年もありましたが・・・。インフルエンザウイルス3つのどのタイプが流行するのかは、予測は難しいですね。AH1亜型(Aソ連型)に関しては過去7シーズン同じ株だったのが、今シーズンは、アメリカ等で昨シーズン流行したAH1亜型の株に変更されました。今までのAH1亜型のウイルス株に対する抗体を持っている人の数が、それだけ沢山増えてきている、ということで、ウイルス自身も、チョッと変わらないと、生き延びることができない、と考えたのでしょうね!!今期の流行株は、ワクチン株から離れたタイプのもの多く分離されていますが、大流行には至っていません。

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