2007年度インフルエンザ情報 No.6(08/2/4更新)

  昨年とはうって変わって流行の立ち上がりが早かったのですが、その後はあまり増えてきません。立ち上がりの早かったのはごく限定された地方で、逆に流行の早かった地方は、今はすごく少なくなってきているようです。京都は例年並みの立ち上がりでした。流行の規模は小さそうです。
  今シーズンは、インフル エンザの発生動向調査が開始された1987年以降で最も早い第47週に全国的な流行開始の指 標である定点当たり報告数1.0を上回り、流行開始となりました。感染症発生動向調査によると、2008年第3週のインフルエンザ定点当たり報告数は9.35(報告 数44,567)と前週に引き続いて増加しました。都道府県別では三重県(22.6)、愛知県(20.5)、香川県(18.6)、高知県(17.4)、徳島県(16.7)、静岡県(16.4)、愛媛県(16.3)、宮崎県(13.6)、熊本県(12.4)の順となっています。

  12月中に患者報告数の多かった北海道や青森県では減少傾向にありますが、中部、四国、九州の各地域で大きく増加しつつあります。京都市の場合も同様です。

 

  2007年第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は鳥取県と宮崎県を除く 45都道府県から1,243件であり、内訳はAH1亜型(Aソ連型)1,127件(90.7%)、AH3亜型(A香港型)97件(7.8%)、B型 19件(1.5%)となっており、流行の主流がAH1亜型である状態が続いています。

 

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