2007年度インフルエンザ情報 No.5(08/1/15更新)

  流行の立ち上がりが全国的には非常に早かったのですが、その後の状況はどうでしょうか・・・。すごい勢いで増えているわけではなさそうですね。
  感染症発生動向調査によると、インフルエンザの定点当たり報告数は2007年第42週以降増加が続いており、第51週は7.2(報告数34,028)でした(図1)。都道府県別では、青森県(22.3)、和歌山県(19.3)、岡山県(14.5)、北海道(13.6)、兵庫県(13.2)、山梨県(12.9)、千葉県(12.2)、埼玉県(12.1)、静岡県(10.7)、広島県(10.6)の順となっています。これまで定点当たり報告数が多かった北海道は前週よりも減少したものの、青森県ではこの5週間で報告数が急増し、その他全国の多くの地域においても報告数の増加がみられています(図2)。

 

  京都市の定点当たり報告数は1.63で,過去5年平均値(2.09)を下回っていますが,第50週(1.22)に比べ増加しています。

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は37都道府県から716件であり、うちAH1亜型(Aソ連)644件(89.9%)、AH3亜型(A香港)61件(8.5%)、B型11件(1.5%)となっており、今シーズンはこれまでのところ国内におけるインフルエンザ流行の原因ウイルスの大半はAH1亜型であると思われます(図4)。

  これらは、第51週のデータですので、今年に入ってからの分は集計はまだです。当院でも患者さんは増えてきていますので、これよりももっと多くはなっているものと思います。いつもバーストと感じる日があり、毎年1月の25日前後です。昨年はあまりなかったような気もしますが・・・。

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