2007年度インフルエンザ情報 No.4(07/12/25更新)

  全国の報告数に比べると京都は非常に少ないですが、第50週には定点あたりの報告数が1.0を越え、流行の始まりといえるようです。まだまだ上述のようにパラパラという印象ですが・・・。
  感染症発生動向調査によると、インフルエンザの定点当たり報告数は2007年第42週以降増加が続いており、第49週は3.98(報告数18,868)でした。都道府県別では北海道(19.0)、和歌山県(11.7)、青森県(11.5)、岡山県(11.0)、兵庫県(7.7)、山梨県(6.7)、神奈川県(6.5)、埼玉県(6.2)、千葉県(6.2)、東京都(4.7)の順となっており、患者報告数の急増が続いている北海道をはじめ、より広範な地域での患者発生数の増加が目立っています。報告の多い年齢は5〜9歳で京都市の場合も4歳児が最も多いようです。

 

 


図3 年齢別の定点当たり発生数(京都市)  第49週 平成19年12月03日〜平成19年12月09日

 

  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告数は28都道府県から375件であり、うちAH1亜型(Aソ連型)329件(87.7%)、AH3亜型(A香港型)40件(10.7%)、B型6件(1.6%)となっており、現時点での国内におけるインフルエンザ流行の原因ウイルスの大半はAH1亜型であると思われますが、AH3亜型の割合も増加傾向にあり、今後の動向が注目されます。

 

 

  Aソ連型が今年のインフルエンザの流行の主流であるのは今のところ間違いが無いようです。A香港型、B型の発生も気になるところです。問題の分離されている株ですが、地域によって差はあるようです。流行がだらだら続いていた沖縄では昨年の流行株が多く、関東地方では昨年のタイプとも違うものが分離されています。広島では今年のワクチン株と同じものも分離されているし、違うものも分離されています。地域によって随分差が大きいようです。京都の場合はウイルス分離は行われていないので、はっきりわからないですね。

  今年はまだまだ少ないですが、インフルエンザに罹患された方は年齢も大きいので、抗インフルエンザ薬は服用されていません。6歳以下のお子さんになるとしんどくなる子もおられますが、抗インフルエンザ薬を飲むか、飲まないか?保護者の方々には難しい問題ですね。19日のNHKのクローズアップ現代のインフルエンザとタミフルの放送をみて、益々混乱しそうだな〜〜と感じました。

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