2007年度インフルエンザ情報 No.2 (07/11/12更新)

  感染症発生動向調査によると、第43週の定点当たり報告数は0.20(報告数931)となり、前週の報告数(定点当たり報告数0.12、報告数563)から急増しています。都道府県別では、沖縄県(4.72)、神奈川県(0.57)、北海道(0.49)、岡山県(0.42)、東京都(0.40)、静岡県(0.38)、千葉県(0.37)の順となっています。沖縄県からの報告数は2週連続で減少しているものの、神奈川県、東京都、千葉県等の南関東地域や他の地域での報告数の増加が目立っています。2007年第36週から43週まで(インフルエンザでは第36〜翌年第35週を“シーズン”としています)の累積報告数
は4,499(定点当たり累積報告数0.72)であり、年齢別では5〜9歳1,379例(30.7%)、0〜4歳937例(20.8%)、30〜39歳551例(12.2%)、10〜14歳513例(11.4%)、20〜29歳395例(8.8%)の順です。5〜9歳からの報告割合は増加傾向にあり、20代、30代からの報告割合は減少傾向にあります。



  第36週以降のインフルエンザウイルスの分離報告は北海道、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県、沖縄県の8都道府県から40件あり、うちAH1亜型(Aソ連型)が38件、AH3亜型(A香港型)が2件、B型は0件となっています。沖縄で分離されているウイルスは昨シーズンの続きなのかAH3型が多いようです。従って現在のインフルエンザ発生の原因ウイルスの主流はAH1亜型であると思われます。今分離されているウイルスは昨年流行したタイプのものに近い、ということです。(今年のワクチンは昨シーズンのものより変更されています!)

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