医薬分業についてのお知らせ
 
当院では医薬分業を行っています。
今まで院内でお薬をお渡ししていましたが、2009年5月1日より処方せんをお渡ししています。それを持って薬局に行っていただき、薬の専門家である薬剤師さんに薬を作ってもらい、正しい説明を受けてください。
現在の医学の進歩はめざましいものがあり、より良い診療と治療により多くの時間をかけるにはこの方法が最善と考えます。
少々ご面倒と思われるでしょうが、患者の皆様に安全に薬を服用していただくため、ご理解ご協力をお願いします。


■ 医薬分業のメリット
1. 医師が診療に専念し、薬剤師が調剤することにより、お薬の使用がより安全になります。
2. 処方せんにより、あなたのお薬の処方内容が明らかになります。
3. かかりつけ薬局ではあなたのお薬に関する記録を保管しています。お薬に対するアレルギー、副作用等を記録しておくことで、あなたの服用するお薬の安全性を高めることができます。
4. 他の病院や診療所の処方と同じ薬が重複していたり、危険な飲み合わせがある場合など処方内容に疑問 がある場合、薬剤師が医師に問い合わせ、その結果、処方内容の変更や、処方中止等の処置がとられることもあります。
5. 飲み忘れ・飲み間違いを防ぐため、1回に飲むお薬を一包にまとめたり、お薬の名前や飲み方、効能・効果 や副作用などの情報を書いたメモをお渡しして説明をしたり、お薬手帳 や健康手帳にお薬の情報などの記録もします。特に複数の医療機関や診療科を受診している患者さんは、是非1カ所「かかりつけ薬局」を決めて、処方せんによる調剤を受けられることをお勧めします。

− Q & A −
お薬だけほしい場合は、お医者さんに行かなくても薬局で調剤できますか。
いいえ、それはできません。薬剤師は、お医者さんの診断の結果、症状に応じて出された処方せんにもとづき調剤しますので、その都度、受診しなければなりません。

「くすり屋さん」なら、どこでも処方せんが調剤できますか。
お薬を扱う店には「薬局」と「薬店」がありますが、「薬局」であればどこでも処方せんにより調剤できます。「調剤室」があり、薬剤師が必ずいるところが薬局です。また、「保険薬局」、「保険調剤」、「処方せん受付」などの表示があるところは必ず薬局ですので、どこでも調剤できます。

処方せんは、代理の者が持って行っても調剤できますか。
処方せんがあれば、ご本人でなくてもかまいません。患者さんはお宅でお休みになり、ご家族の方などが処方せんをお持ちになっても、調剤できます。

処方せんを薬局に持って行くと調剤の前にいろいろ聞かれますが、なぜですか。
お薬を安全に使用していただくために必要なことをお聞きします。例えば、以前にお薬で副作用やアレルギーが起きたことはなかったか、他にどんなお薬を服用しているかなど、心配が無いことを確認して調剤します。なお、一度お聞きしたことは薬局で記録(これを「薬歴」といいます)しておき、次回の調剤に役立てます。 かかりつけの薬局を決めておくと、あなたの使用するお薬(2カ所以上の医療機関からのお薬や大衆薬等)の重複や相互作用をチェックできるので、より一層安全なお葉の使用が期待できます。

調剤のあとで、お薬の名前や効能・効果を書いたメモを渡されることがありますが、なぜですか。
薬剤師は、処方されたお薬について説明することが義務づけられています。お薬の名前、形や色、用法・用量、効能・効果、副作用のほか、食事、飲物を取る上での注意、保管や服用上特に留意すべき事項などをくわしくご説明します。また、必要があればそれをメモにして患者さんにお渡します。あなたがお薬を使う上で大切なお知らせが書かれています。服用の前には必ずお読み下さい。

家で寝たきりの祖父がいます。薬局の薬剤師が自宅に来てお薬の説明や介護用品の使い方などのアドバイスをすると聞いたのですが。
はい。処方せんによるお医者さんからの指示・要請で・薬局の薬剤師が患者さんのお宅へ伺い、必要なアドバイスを行ったり、お薬に関するご相談に応じます。ご自宅の近くの薬局をあなたの「かかりつけ薬局」に決めておけば、こんな面でも便利で安心です。

薬局へファックスで処方せんを送ることができると聞きましたが。
かかりつけの薬局に処方せんをファックスで送ってお<と、実物の処方せんを薬局に持って行けばすぐにお薬を受け取ることができます。また、お体が不自由であったり、一人暮らしで薬局に行けない場合や、透析液のように持ち帰りが困難なお薬の場合などは、ご自宅までお薬をお届けすることも可能です。

お医者さんで出るお薬よりも料金が高いのはなぜですか。
処方せんにより薬局でお薬を受け取る場合、病院から直接お薬をもらうよりも患者さんの負担は若干高くなります。これは、薬局では患者さんのお薬の使用歴(薬歴)を記録したり、他の病院あるいは他の科からの薬が重なっていないか、飲みあわせの悪いものがないかチェックをしたり、丁寧な服薬指導を行うことによるものです。なお、病院や医院と同じように、薬局でも老人保健、乳児医療、労災保険等が適用になります。

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