山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2008年3月17日〜3月23日

(第12週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
     
1
1
      2

A郡溶血性連鎖球菌感染症
       
2

2

  1
4



    1
    10
感染性胃腸炎    
6




1
1
3


3


4



    1
3


1
6




29








水痘
    1
    1
1
              3


手足口病
    5




1
1
                 
7





伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                            0
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計
1
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
1
                        1

【今週のコメント】
  花粉と黄砂の多い暖かい週明けでした。20日の春分の日は雨で随分寒かったです。その後は又、春の日差し。三寒四温の日々です。
  今週も溶連菌感染症は多かったです。例年なら今の時期がピークでもう春休みなので今後は少なくなるでしょう。3,4歳の年齢の方がやはり多いですね。そして手足口病も非常に多い状態です。ここ数年あまり流行しなかったので、今年は大流行の年になるのかもわかりませんね。インフルエンザは大人の方のA型が1名のみでした。子供さんはインフルエンザよりももっと熱が続く、咳のひどいヒトメタニューモウイルスの感染症を思わせるもの、又はアデノウイルスの滲出性扁桃炎や気管支炎と高熱の続くお子さんが多かったです。22日夜に京都市急病診療所で仕事をしましたが、非常に高い熱で受診されている方が多く、それ以外は溶連菌感染症、感染性胃腸炎のみ、という状態でした。
  21日は京都市の殆どの小学校で卒業式が行われました。修了式は24日に残っていますが、もう春休みです。旅行に出かけられるご家族も多いですね。楽しみにしている時にお子さんが熱が・・・。このパターンは本当に多く、悩むところです・・・。無理はしないで下さい、というしかありませんが。

■今週のトピックス<溶連菌感染症>

 上述のとおり、溶連菌感染症が非常に多いです。今までは溶連菌感染症は、夏と冬にピークのある病気でしたが、ここ数年はこのように春にも流行のピークがみられます。春休みに極端に少なくなり、再びジリジリと増えて6月後半にピークとなり、夏休みの開始で少なくなる、というパターンのようです。

  京都市の定点当たり報告数は第10週で1.59で,過去5年間平均値(0.84)を上回っており,第6週以降増加傾向となっています。また,本年で最も多い値となっています。平成15年以降の年推移をみると,今週は,平成16年(第16週)の1.61についで多い値となっています。

 

 

  当院でもそうでしたが、5〜9歳の年齢層で多く、かなり流行している小学校があるようです。1ヶ月ほど前から、南区では非常に多い状態が続いていました。

  溶連菌感染症は5年ほど前より、全体の報告数が非常に増えています。これは、検査キットの普及によるものと思われます。溶連菌は、基本的には殆ど風邪として、感染しても分からない間に治ってしまっていることが多いです。特徴的な咽頭所見が見られる場合は、溶連菌を疑って検査をしますが、そういった所見が無い場合も、流行しているから、という理由で、咽頭痛の強いお子さんの検査をしますと、溶連菌が陽性にでます。このために報告数が増えていきます。治療を受けずに自然に治る例も多く、どこまで10日間という治療が必要なのか、迷う場合も多いですね・・・。ただやはり、短期間で抗生物質の投与をやめると熱が出てくるような場合は、やはり溶連菌が関係していますし、急性腎炎を起こす例は、分からない間に治ってしまって、抗生物質を飲まなかった、というのが殆どのようですので、気をつける必要はありますね。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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