山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2008年2月4日〜2月10日

(第6週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
            0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
          1
      1
  1
    3


感染性胃腸炎     4



1
1
1
    4



  2

4



2

10
29









水痘
      1
                    1
手足口病
        1
                  1
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
          1
                1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

40



  1
  2

1
2

2

8






4



4



3


6




 
33





20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
1
4



2

                   
7





【今週のコメント】
  久しぶりに京都市内でも大雪が降りました。土曜日は終日しんしんと雪が降り積もりました。翌日午後にはすっかり雪は溶けてしまったのですが・・・。
  インフルエンザはやはり横ばい状態です。全国的な傾向でも、2週前のデータしか集計されていませんが、ボチボチピーク?と見て取れる感があります。が、今週は幼稚園の年長さんのクラスで、10人以上の欠席者があったところもあり、今から増えてくるような印象もあるのですが・・・。今年は中高生が比較的少なく、3歳以下の方も少ないようですが、今週は保育所の1歳以下のクラスでインフルエンザの感染者が多くでた園がありました。パラパラの発生だったものが、集団発生が増えてはきています。感染性胃腸炎は、これも毎年の傾向で多い少ないの波をうちながら、少し多い状態を保っています。今週は年齢の大きいお子さんが多かったようです。あとは手足口病が散見されています。
  今は山の家への課外学習の行われる学校が多いです。幼稚園や、保育園ではスキー合宿があったり、生活発表会の時期ですね。インフルエンザがまだまだ多い時期で、出席停止の期間がひっかかるのはとても残念なことなのですが、他の人への感染のこともあるので、又次の機会があるということで、くれぐれも無理はしないでくださいね。

■今週のトピックス<麻疹>

  麻疹風疹は2008年1月1日より、これまでの感染症サーベイランスを行っている医療機関からの定点把握だけでなく、診た医師が全員届出が必要となる全数把握による調査対象疾病に変更となりました。この結果今年の1月から随分沢山の麻疹患者が報告されているようです。
  全数把握調査 によると、第4週(1月21〜27日診断のもの)の麻しん患者発生報告数は1月30日 現在で22都道府県から205例あり、都道府県別 では神奈川県87例、福岡県29例、秋田県16例、 東京都15例、大分県12例、北海道10例の順となっています 。ただし、第4週の報告数 は、遅れて報告されるものを含めて今後更に増加する可能性が高いとみられます。



  神奈川県からの報告数が全国からの累積報告数の41%も占め、かなり突出しています。麻疹の流行は普通春から夏にかけてであり、この次期の流行は今までにはあまりみられなかったものです。累積報告数を病型別にみると、臨床診断例445例(67.5%)、検査診断例181例(27.5%)、修飾麻しん(検査診断例)33例(5.0%) でしたが、臨床診断例の中には、検査中のものも含まれていると思われます。
  年齢群別では、10〜14歳が166例(25.2%)と最も多く、次いで15〜19歳135例(20.5%)、 0〜4歳104例(15.8%)、25〜29歳66例(10.0%)、20〜24歳63例(9.6%)、5〜9歳51例(7.7%)の順 となっています。10代が45.7%と発生の中心であり、29歳以下で88.8%、39歳以下で97.9%を占め ています。年齢別の報告数をみると、13歳、14歳が共に47例と最多であり、両年齢を中心に 麻しんが発生していることがわかります。麻しん含有ワクチンの接種歴別では、接種歴なし387例 (58.7%)、1回接種98例(14.9%)、2回接種4例(0.6%)、接種歴不明170例(25.8%)となっており、 接種歴なしが過半数を占めています。また、10代までは発病者中の多数がワクチン接種歴 なしですが、20代以降では接種歴不明者の方が多いようです。脳炎の合併や死亡例の報告はありませんでした。



  全例報告になると、麻疹の診断があまり専門ではない内科の先生も報告される、ということで、聞くところによると、突発性発疹や他の病気も随分紛れ込んでいるようです。上の図をみると2回接種しているのに、麻疹にかかっている方がいるようですし・・・。今の時期にこれだけ沢山の患者さんがみられる、ということは無かったことです。少し前の新聞にこのデータを受けて、再び関東地方で麻疹が流行しているので、急いで麻疹・風疹の混合ワクチンを打ってください、と出ていましたが、今までのサーベイランスの数とは比較はできないと思います。平成20年度より5年間に限り、中学校1年生と、高校3年生での第3期、第4期の定期接種が始まりますが、その年齢に近い方は、今は受けにくいですし、今中学1年生の方は受けられるのは5年後です!こういう個別接種方式では、どれだけ接種する人がいるのか、あまり沢山受けにこられるとは思えません!しかし学校で全員に校医が打つ、というのもできにくいようです。が、東大では麻疹の予防接種を受けたことがなく、未罹患の学生に無料で接種を2月1日から始めたそうです。ほかの大学や高校にもにも波及するといいですね。 

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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