山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2008年1月14日〜1月20日

(第3週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
            0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
            1
      1
      2

感染性胃腸炎       2

  2

  2

1
    1
1
11

20

水痘
      1
  1
1
        1
    4



手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
  1
1
                      2

百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
            1
              1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

22



  1
2

  1
2

4



1
  1
  4



 
16





20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
2

4



                     
6




【今週のコメント】
 非常に寒い1週間でした。雪がパラパラ降った日もありました。市内では勿論積もりませんが、京都の北部、日本の豪雪地帯では、今年は非常に雪の多い年になりそうです。
さすがに、今週はインフルエンザの患者さんが増えました。先週末に多くなりそうだと感じたように、連休明けの火曜日は、疑いの患者さんは全員陽性にでました。しかし、発生はパラパラ、いろいろな地域の学校で、いろいろな学年の方達でした。絶対数は多くはありません。週の半ばは殆ど無く、週末にまた増えました。今週末は、同じ幼稚園の同じクラスでかたまって見られたりしましたので、来週はもう少し増えてくるかもわかりません。軽い人から、40℃を超える熱の出る人まで症状はさまざまですが、概して皆さん重症だとは感じませんね。感染性胃腸炎は少なくなりました。インフルエンザと数が逆転しました。いったんこうして少なくなり、3月頃よりロタウイルスが活動しだす頃にまた少し多くなると思います。後は、みずぼうそう溶連菌感染症が少しずつみられたくらいでした。
次の1週間も寒い日が続くようです。この週末に大学のセンター試験、中学校の入学試験がありました。取り合えず、受験生の方々は一息ついて・・。また次の試験が待っているでしょうが、今からはあまり焦らないようにしてくださいね。

■今週のトピックス<鳥インフルエンザ>

  中国衛生省は10日の定例会見で、中国江蘇省南京市で昨年11月〜12月に鳥インフルエンザ(H5N1)に感染した父子について、父親は死亡した息子から感染した、と発表しました。中国で鳥インフルエンザの人から人への感染が確認されたのはこれが初めてです。先日NHKのテレビでも、日本でH5N1の新型インフルエンザが発生した場合のシミュレーション番組などが放映されていました。この新しいウイルスのアウトブレイクはいったいいつになるのでしょうか??

■ 2003年からのH5N1鳥インフルエンザウイルスのヒトからヒトへの感染が疑われる症例(WHO報告のまとめから)
  [初期の出来事として]
  ・1996  中国ではじめてH5N1ウイルスが家禽から検出
  ・1997  香港でH5N1にヒトが感染(18名中6名死亡)
  ・2003  香港で中国旅行をした家族2名が感染し、1名死亡
  [ヒトからヒトへの感染が疑われる症例]
  2004年 2月 1日 ベトナム :家族内感染があり、ヒトからヒトへの可能性は否定できない。
                     ヒトからヒトへ可能性を示唆する最初の報告
  2004年 3月18日 ベトナム :10名の感染、2家族でヒトからヒトへの感染の可能性あり
  2005年 1月27日 タ   イ :母から娘へ感染が公式に説明された最初の報告
  2005年 2月 2日 カンボジアで初めての人感染(死亡)
  2006年 1月 5日  トルコで初めての人感染
  2006年 1月30日 イラクで初めての人感染、15才少女
  2006年 3月20日 エジプトで初めての人感染、30才女性 
  2006年 5月18日 インドネシア:大家族(4家族)からの発症 。日を変えて、それぞれ総勢7名発症。
                      ヒトからヒトへ感染の可能性が否定できない
  2006年 9月14日 インドネシア:15才の妹から27才の兄に感染した可能性がある。
                      ヒトからヒトへの感染 の可能性あり
  2007年 3月20日 中   国  :H9N2鳥インフルエンザに9才少女が感染、軽症
  2007年 5月25日 英   国 :4名が低病原性H7N2鳥インフルエンザに感染
  2007年 8月15日 インドネシア:76%が家禽との接触があり
                     24%が感染源が固定できない
  2007年12月14日 ミャンマーで初めての人感染、7才少女
  2007年12月15日 パキスタンで初めての人感染、8名
・エジプト、タイ、インドネシア、中国では夏期でもインフルエンザH5N1が発症している
・インドネシアでは、家族の中で複数人の発症が数家族みられる。ただし、ヒトからヒトへの感染の確認はできていない

高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)発生国及び人での発症事例(2003年11月以降)

今のところはパンデミックを起こす形にはウイルスは変異していません。人から人への感染を起こしている例も、感染者はH5N1のウイルスに対する特別の感受性を持っている人のようです。今流行しているインフルエンザのように飛沫感染はあまり起こさず、肺の中にある特別のレセプターにくっついて症状を起こし、重症になる、ということです。先週のNHKのドラマや調査報告を見て、心配になった方も多いかも・・・。
今の検査キットでは、H5N1のウイルスは検出できないこと。医者に行くように呼びかけても、行くことによってますます感染が広がっていくこと。ワクチンの接種対象者。接種方法。等々、問題は山済みです。
パンデミックが起こると言われだしてからすでに10年は経つでしょう・・・。この間にいろいろな問題が解決されていけば良いのですが・・・。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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