山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年12月10日〜12月16日

(第50週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
              0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
          2

1
1
  3


3


      10
感染性胃腸炎   1
5




6




1
8






3


11
9







5




3


8






1
14



75










水痘
  1
2

1
1
    1
           
6




手足口病
      1
                    1
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
  1
                        1
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
          1
                1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  相変わらず、暖かくなったり寒くなったりの毎日です。関東地方以北は例年通りの寒さで毛結構雪も沢山降っているようです。
  今週はさすがに感染性胃腸炎が多かったです。例年でも今週、来週あたりがピークの週になります。非常に多かった昨年に比べると随分少ないです。例年と比べてもやや少ないですね。今週は年齢の小さい方も多かったですが、6歳、7歳の年齢に集中していました。学校や幼稚園のクラスで集団発生したようです。集団発生するといつもながら、食中毒との鑑別が難しくなりますが、1クラスだけに集中したり、給食は無かったりするので、まあ、やはりノロウイルスが原因で起こっているのでしょうか?ロタウイルスは調べても陽性には出ません。後はこれもいつもこの時期に多くなる溶連菌感染症が随分多かったですね。発疹の出るタイプのものがよく見られました。みずぼうそうも多くなりました。近くで流行している保育所があるようです。手足口病が1例。今年の夏は手足口病が非常に少なかったので、冬の手足口病も随分少ないですね。この冬の第1例目です。インフルエンザは見られず、インフルエンザではなく、高熱の続いてるお子さんが多いです。今週は随分沢山検査をしました。結果が悪くて入院された方も多かったです。RSウイルス感染症を思わせる例も多いのですが、入院して調べてもRSウイルスはでず、いったい何のウイルスが原因なのかよく分かりません。
  なんやかんやいって、今年ももう残り2週間しかないのですね・・・。2学期制のところは又終業式は無いので、ゆっくり過ごしましょうね!

■今週のトピックス<感染性胃腸炎>
  昨年の感染性胃腸炎はピークの週は100人を越えていました。例年のピークは80例くらいです。今年は今週がピークでしょうか?いつも今頃はテレビでノロ、ノロと騒がれますが、今年は全く聞こえてきませんね・・・。

  感染症発生動向調査によると、感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いていましたが、2007年第48週の定点当たり報告数は13.6(報告数41,003)であり、前週の報告数(定点当たり報告数9.0、報告数27,123)を大きく上回りました。都道府県別では長崎県(34.7)、大分県(32.1)、佐賀県(29.0)、福岡県(26.7)、熊本県(26.2)、石川県(23.8)、鹿児島県(21.4)の順であり、九州地域の各県の報告数の増加が目立っています。発生報告数を年齢別にみると、0〜1歳24.1%、2〜3歳20.6%、4〜5歳16.8%の順であり、5歳以下で全報告数の60%前後を、7歳以下で70%以上を占めている(図3)のは例年と同様です。

 

 

  1997年から2006年までの過去10年間において感染性胃腸炎の定点当たり報告数のピークの時期をみると、第50週が4回(1998年、1999年、2005年、2006年)、第51週が4回(1997年、2000年、2001年、2003年)、第49週が1回(2002年)、第52週が1回(2004年)の順となっており、全て第49〜52週の間に報告数がピークとなっています。2007年の感染性胃腸炎の報告数も、今後更に増加し、間もなくピークを迎えるものと予想されます。

  感染性胃腸炎は多種多様の原因によるものを包含する症候群ですが、全国約3,000カ所の小児科定点からの患者発生報告数が増加するのは冬季であり、その大半はノロウイルスやロタウイルス等のウイルス感染が原因であると推測されます。いまの時期の感染性胃腸炎の、特に集団発生例の原因の多くはノロウイルスによるものであると推測されます。2007年10〜11月にNorovirus genogroup II による集団感染27事例が報告されています。このうち、genogroup IIの遺伝子型別まで実施された12事例中9事例ではGII/4が検出されています。他にはGII/3が3事例(10月1事例、11月2事例)で検出されています。GU/4タイプは感染力が最も強いといわれていますが、今年はあまり多くないのかも知れません。

  家族の一人が強い嘔吐の症状で受診された時には、家族に感染する可能性が強い旨を話し、吐しゃ物の処理に充分気をつけるように注意を促しますが、残念ながらいつもこの時点では遅いことが多く、すでに感染してしまっていたりするので、本当に難しい問題ですね!

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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