山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年10月8日〜10月14日

(第41週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
              0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎     2

    5




1
2

2

    3


  1
16




水痘
                            0
手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
  1
                        1
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
    1
                      1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  雨が降って、少しずつ気温が下がってきました。運動会はこの週末に開かれるところで最後くらいでしょうか?気候が良くなって、紅葉にはまだまだ早いものの京都の街中は観光客であふれかえっています。
10月に入ってもまだ風邪の患者さんはあまり多くはありません。感染性胃腸炎は少しずつ,嘔吐が強く家族内に感染するタイプのものが増えているようです。昨年は今頃からノロウイルスが原因と思われるものが増えだし、例年よりも非常に早い時期での大流行になっていましたが、今年はどうでしょうか?いつまでも暑かったので、あまり流行らないかもしれません・・・。それ以外の病気はやはり少ないです。溶連菌感染症はずいぶん少ないように感じます。今週はまたゼロですね。日曜日の休日診療所でも、殆どが喘息のお子さんで、風邪も感染性胃腸炎も、その他の感染症も非常に少なかったです。
運動会シーズンが終われば、次は遠足に、おイモ堀りにまだまだ楽しいことが続きます。一番気候の良い時期ではありますが、朝晩はかなり冷え込みますので、肩やおなかを冷やさないように気をつけてくださいね!

■今週のトピックス<インフルエンザワクチンを受けられる方へ>
  またインフルエンザワクチン接種の時期になりました。今年は受けた方が良いのかどうか、悩まれる方もあるでしょうし、毎年受けておられる方は、この時期になれば、年中行事のように予約はされています。今年のワクチンの中身等についてお話します。

[ワクチン株]
2007/08インフルエンザシーズン(北半球の冬)に推奨されるワクチン株
  A/Solomon Islands/3/2006(H1N1)類似株
  A/Wisconsin/67/2005(H3N2)類似株*
  B/Malaysia/2506/2004類似株
   * A/Wisconsin/67/2005(H3N2)およびA/Hiroshima(広島)/52/2005
昨年度に流行したインフルエンザウイルスは、A/H1N1亜型については、その多くがワクチン株であるA/NewCaledonia/20/99と近かったですが、抗原的にワクチン株と異なって、A/Fukushima(福島)/141/2006、A/Hong Kong(香港)/2652/2006、A/Solomon Islands/3/2006により近い株の割合が増えていました。
A/H3N2亜型については、その多くがワクチン株であるA/Wisconsin/67/2005 、A/Hiroshima(広島)/52/2005と近かったです。最近の分離株では、抗原性や遺伝子的特徴がワクチン株と異なるものの割合が増えつつありましたが、抗原解析からは明らかな変異株といえるものの出現は認められませんでした。
B型については、B/Victoria/2/87およびB/Yamagata(山形)/16/88系統のウイルスが感染循環しており、前者のほとんどはワクチン株であるB/Malaysia/2506/2004と近かったです。
昨年度とはA/H1N1すなわち、Aソ連型のみ変更になっています。A香港型は昨年と同じ、B型も同じです。B型に関してはこのところ2年に1回の流行で、おそらくは今期はあまりB型は流行せず、その結果少し株を変えていくのでしょう。

[罹患した患者の年齢とワクチン接種歴]当院

年齢

合計

未接種

1回接種

2回接種

不明

0歳以上0.5歳未満 1

3

3件(100.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0.5歳以上1歳未満 0

5

5件(100.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

1歳以上2歳未満 1

23

16件(69.6%)

2件(8.7%)

5件(21.7%)

0件(0.0%)

2歳以上3歳未満 0

31

15件(48.4%)

12件(38.7%)

4件(12.9%)

0件(0.0%)

3歳以上4歳未満 1

30

12件(40.0%)

11件(36.7%)

7件(23.3%)

0件(0.0%)

4歳以上5歳未満 0

25

14件(56.0%)

10件(40.0%)

1件(4.0%)

0件(0.0%)

5歳以上6歳未満 1

30

15件(50.0%)

15件(50.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

6歳以上7歳未満 0

29

16件(55.2%)

10件(34.5%)

3件(10.3%)

0件(0.0%)

7歳以上8歳未満 1

38

19件(50.0%)

19件(50.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

8歳以上9歳未満 0

34

22件(64.7%)

10件(29.4%)

2件(5.9%)

0件(0.0%)

9歳以上10歳未満 1

25

18件(72.0%)

6件(24.0%)

1件(4.0%)

0件(0.0%)

10歳以上20歳未満 0

148

116件(78.4%)

28件(18.9%)

4件(2.7%)

0件(0.0%)

20歳以上30歳未満 1

18

16件(88.9%)

2件(11.1%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

30歳以上40歳未満 0

64

48件(75.0%)

16件(25.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

40歳以上50歳未満 1

34

26件(76.5%)

8件(23.5%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

50歳以上60歳未満 0

5

4件(80.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

1件(20.0%)

60歳以上70歳未満 1

2

2件(100.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

70歳以上80歳未満 0

1

0件(0.0%)

1件(100.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

80歳以上1000歳未満 1

0

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)



[罹患した患者の年齢とワクチン接種歴]全国データ

年齢

合計

未接種

1回接種

2回接種

不明

0歳以上0.5歳未満 1

204

199件(97.5%)

0件(0.0%)

0件(0.0%)

1件(0.5%)

0.5歳以上1歳未満 0

801

751件(93.8%)

7件(0.9%)

21件(2.6%)

14件(1.7%)

1歳以上2歳未満 1

2896

2001件(69.1%)

101件(3.5%)

672件(23.2%)

100件(3.5%)

2歳以上3歳未満 0

3077

1898件(61.7%)

144件(4.7%)

893件(29.0%)

115件(3.7%)

3歳以上4歳未満 1

3610

1959件(54.3%)

204件(5.7%)

1252件(34.7%)

170件(4.7%)

4歳以上5歳未満 0

4579

2327件(50.8%)

294件(6.4%)

1751件(38.2%)

185件(4.0%)

5歳以上6歳未満 1

4792

2471件(51.6%)

239件(5.0%)

1844件(38.5%)

206件(4.3%)

6歳以上7歳未満 0

4734

2501件(52.8%)

284件(6.0%)

1713件(36.2%)

204件(4.3%)

7歳以上8歳未満 1

4895

2631件(53.7%)

277件(5.7%)

1714件(35.0%)

236件(4.8%)

8歳以上9歳未満 0

4612

2652件(57.5%)

258件(5.6%)

1440件(31.2%)

227件(4.9%)

9歳以上10歳未満 1

4005

2454件(61.3%)

245件(6.1%)

1078件(26.9%)

198件(4.9%)

10歳以上20歳未満 0

15990

11281件(70.6%)

1446件(9.0%)

2166件(13.5%)

899件(5.6%)

20歳以上30歳未満 1

1653

1287件(77.9%)

166件(10.0%)

22件(1.3%)

104件(6.3%)

30歳以上40歳未満 0

2548

1838件(72.1%)

480件(18.8%)

34件(1.3%)

130件(5.1%)

40歳以上50歳未満 1

1533

1124件(73.3%)

254件(16.6%)

25件(1.6%)

87件(5.7%)

50歳以上60歳未満 0

750

607件(80.9%)

69件(9.2%)

7件(0.9%)

45件(6.0%)

60歳以上70歳未満 1

351

246件(70.1%)

73件(20.8%)

2件(0.6%)

15件(4.3%)

70歳以上80歳未満 0

246

98件(39.8%)

108件(43.9%)

6件(2.4%)

17件(6.9%)

80歳以上1000歳未満 1

76

33件(43.4%)

31件(40.8%)

3件(3.9%)

4件(5.3%)

  ワクチン接種と年齢の関係は昨年とあまり変わらないようです。Aソ連型が少し株が変化しているようですが、昨シーズンは北アメリカ以外ではA香港型が中心の流行でしたので、予測はほぼ妥当。外れてはいません。ワクチン接種を受けている母集団の差によって、インフルエンザに罹った人の中での接種者数が影響されるようです。昨年の当院データは少し母数が少なかったですね。当院では3歳台が、全国データよりやや低いぐらいであまり変わりはないです。3歳までは当院でも2回接種のお子さんが多いです。第30週で小学校でのインフルエンザワクチン接種と罹患状況のアンケート結果を報告いたしました。1回接種と2回接種では差を認めていません。

  そして、また私の言うことは同じなのですが、とにかくインフルエンザワクチンは予防接種というものの、残念ながら予防という意味では非常に弱いです。小児はほぼ50%くらいのようですね。二人に一人は罹る・・・。重症化するのを防ぐ、ということですね。ただインフルエンザ脳症はワクチン接種によって完全に防げるという証明はありません。ワクチンを接種していても、脳症になってしまう人はあるようです。インフルエンザワクチン接種の意味は、50%でも予防できるのであれば、脳症に罹る確立も50%に減らせる、という考え方です。脳症の発生は年齢の小さいお子さんが中心ですので、こういったことを踏まえて、接種されるかどうかは、保護者の方が考えてください。昨シーズンのタミフル禍報道で、10歳以上のお子さんにはタミフルの投与をしづらい状況になっていますが、だからといってワクチンを打たねば、とも思いませんし基本的には、年齢の大きいお子さんにはタミフルは必要が無いのだ、と考えていただければ、と思います。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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