山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年9月10日〜9月16日

(第37週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
  1
            1
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎   2

1
2

  2

1
        2

  3


13


水痘
  1
        1
              2

手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
    1
                      1
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
  1
                        1
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                            0
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  今週は殆ど毎日のように夜に雨が降りました。朝晩は過ごしやすくなり、寒いくらいの日もありましたが、日中はいったい何時まで暑さが続くのでしょう・・・。もう9月も半ばを過ぎましたが!夜は秋の虫の声が聞こえるのに蒸し暑いです。
  感染性胃腸炎が少し増えました。今までは下痢の症状が中心でしたが、夜中に突然に嘔吐したとか、吐き気の強い、寒い時期にみられるような症状のお子さんが多かったです。頭痛が非常に強く嘔吐もひどくて、髄膜炎?というような方もありました。熱も低いし、兄弟にうつったりして、これも感染性胃腸炎なのでしょうか。少し家族内で感染する例も増えてきました。でも、何より多いと感じるのは、喘息のお子さんですね。吸入が必要なほどしんどい方から、聴診器で喘鳴が聞こえるだけだったり、呼吸困難は少なくても、ずっと続いている方から・・・。喘鳴は聞こえなくても、咳の続くお子さんも増えています。夜だけ咳がひどかったり、夜に随分気温が下がってきたからでしょうね。
  今月は2連休が続きます。最近は祭日が移動祝日化して、何の日か良くわからなくなりました。2009年9月は敬老の日と秋分の日がくっついて、なんと土曜からの5連休になります!嬉しいような、嬉しくないような??連休お出かけの方も多いようです。お気をつけ下さい。

■今週のトピックス<夏風邪総括>
  まだまだ暑くて夏は終わっていない感じですが、今年は咽頭結膜熱手足口病もずっと少なかったですね。ヘルパンギーナはもう増えることはないでしょう・・・。今年の傾向はどうだったでしょうか?

[咽頭結膜熱]
  ここ2,3年多い状態が続いていましたが、今年は暑い時期にあまり多くはならなかったようです。ただ、4年ほど前より夏のみにピークを迎えるというのではなく、12月ごろから増えだして冬〜春もある程度の患者さんが見られるようになっています。あまり夏風邪、という季節性が薄れてきているようです・・・。これは、昨年も述べたと思いますが、アデノウイルスは年中みられますし、検査キットでアデノ陽性に出た例を、咽頭結膜熱として報告されている場合があるということが少し関係しているのかな?と思います。熱と結膜炎があれば、診断されていることもあるでしょうか?

過去10年間との比較グラフ

 

[手足口病]
  御覧のように手足口病も今年は少なかったですね。今までは5年毎に大きな流行を繰り返し、2000年の大きな流行の後、2003年にも大きな山がありましたが、2003年以来4年間少ない状態が続いています。また5年後と考えるのなら、来年は大きな流行になるでしょうか?軽い病気ですが、一時期原因になるエンテロウイルス71による脳炎が問題になりましたが、最近はそれもあまり報告は無いようですね。手足口病は秋にも少し小さな流行がみられますので、今また少し増えてはいるようです。

 

[ヘルパンギーナ]
  今年はヘルパンギーナは、昨年とは全く逆で流行の立ち上がりが遅かったので、少ないのかと思いきや、途中から突然ぐんぐん増えだして、遅いピークを迎えました。この病気はお盆の期間の報告数の落ち込みの影響を全く受けませんね。全く夏のみ流行する正規分布に近い形の流行を見せますが、今年は今週もまだ一人みられるように、急に少なくなっていかずに少し膨らんだ形になっています。

 

  毎年毎年、同じ病気も流行の様相が随分違います。その年の気温や気候、各疾患に対する免疫を持っている母集団の数によって左右されるのでしょうか・・・。4、5年に1回流行を繰り返すものは、大流行して免疫を持った人間が多くなると少なくなってきて、又新しく免疫を持たない人間が産まれて、彼らが感染しやすい環境に入った時に(入園などで)再び力を盛り返して大流行する。これの繰り返しです。代表は伝染性紅斑ですね。おたふくかぜも近いでしょう・・。かつては麻疹風疹もそうでした。手足口病は原因ウイルスが数種類あるので、厳密にはこれに当てはまりませんが、周期的に流行するようです。ウイルスは宿主がいなければ一人では生きていけないので、なかなか興味深い動きをしますね。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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