山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年8月20日〜8月26日

(第34週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
                    0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
                        0
感染性胃腸炎   1
1
        1
3


    2

   
8






水痘
                            0
手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
    2

                      2

百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
      1
                    1
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
            1
              1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  厳しい残暑の毎日ですね・・・。雨が降ってやや朝晩はましになった日もありましたが、日中は相変わらず連日の猛暑日。辛い毎日ですね。
  今週は御覧の通り、非常に報告する病気の数は少ないです。2日しか診療をしなかった先週とあまり変わりません・・・。感染性胃腸炎は例年通り、最低の週になります。ただ来られる方は、2週前と同じように、比較的年齢の大きいお子さんで、高熱が続いて腹痛が強く、全く何も食べられない状態が続く、重症な例が多かったです。年齢の小さいお子さんは、まだ軽いですね。手足口病は今年は本当にありませんね・・・。ヘルパンギーナもあっという間に見られなくなりました。例年通り、今から1ヶ月少しの間は、1年間で一番病気の少ない時期になります。来られる方はやはりまだ、突然高熱がでるといった典型的な夏風邪が殆どですが、数は全く多くありません。まだまだ暑い時期にかかわらず、クーラー等の影響か、咳の長引く方もちらほらみられますが、待合は非常にすいています。なので、今の時期に、年長さんは麻疹・風疹混合ワクチンを受けに来て下さいね!
  まだまだ暑いにかかわらず、学校はもう8月28日(何故27日でないの?)から始まるところが多いようです。宿題はもう終わっていますか?最近は2学期制ということで、あまり宿題は多くはないのでしょうか?無理をせずに勉強の準備をして下さい。


■今週のトピックス<熱中症>
  熱中症が“猛威”を振るっています。炎天下での被害だけでなく、屋内で就寝中などに死亡する高齢者の例が続発しています。74年ぶりに最高気温記録を塗り替えるほどの残暑がまだ続いていて、油断大敵ですね。今年は
東京都や政令指定都市などで熱中症になり救急車で運ばれた患者の数が3000人を超え、調査を始めた2000年以降、最多だったことが国立環境研究所の調査でわかりました。国立環境研究所では地球温暖化の進行で2040年には東京都内だけで患者数が最大5000人に増えると予測しており、熱中症予防が温暖化対策の課題として浮上しそうです。

[暑さ指数(熱中症予防情報)]
  暑さ指数:WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。暑さ指数(WBGT)は、図1のように熱中症の発生しやすさとの関係が分かりやすい指標として、JIS Z 8504 、ISO7243として規格化されるなど、有用な指標であると言えます( 「WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価−暑熱環境」表1)。また、日本体育協会において「熱中症予防のための運動指針」が取りまとめられているなど、運動時においても活用されている指標です(表2)。

代謝率区分
WBGT基準値(℃) *1
熱に順化している人
熱に順化していない人 *1
0(安静)
33
32
1(低代謝率:軽作業)
30
29
2(中程度代謝率:中程度の作業)
28
26
 
気流を感じないとき
気流を感じるとき
気流を感じないとき
気流を感じるとき
3(高代謝率:激しい作業)
25
26
22
23
4(極高代謝率:極激しい作業)
23
25
18
20
備考 これらの数値は最高直腸温度38℃を許容限度として設定されている。
JIS Z 8504指数に基づく作業者の熱ストレスの評価−暑熱環境 より
*1
基準値が限度を超えた場合、適切な方法によって熱によるストレスを軽減する必要がある。
*2
順化していない人とは、作業する前の週に毎日熱にさらされていなかった人をいう。

気温(参考)
WBGT温度
熱中症予防のための運動指針
35℃以上
31度以上
運動は
原則中止
WBGT温度が31度以上では、皮膚温より気温の方が高くなる。特別の場合以外は運動は中止する。
31〜35℃
28〜31度
厳重警戒
熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動する場合には積極的に休息をとり水分補給を行う。
体力低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止。
28〜31℃
25〜28度
警戒
熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり、水分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに急速をとる。
24〜28℃
21〜25度
注意
熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水を飲むようにする。
24℃まで
21度まで
ほぼ安全
通常は熱中症の危険性は小さいが、適宜水分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。
日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針より

環境庁では熱中症予防情報サイトhttp://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/でこういった情報を提供しています。この情報をもとに、全国の熱中症指数として、花粉症情報のように天気予報のサイト等でみられるようです。

[対策]
  高齢者、幼児以下の子供は、熱中症での死亡例が毎年報告されます。ともに体温調節がうまくいかない事が誘引になります。
新生児   新生児は体温の調節が未熟です。暑い時期は室温に注意しましょう。クーラーの使用も検討しましょう。まめに水分補給しましょう。外出はあまりしない方が良いでしょう。
乳児   外出は午前中や夕方など涼しい時間帯にしましょう。帽子も被りましょうね。ベビーカーは地表からの熱を受けやすいので注意しましょう。ベビーカーの温度は大人の顔の位置の温度より、約3〜4度高く、真夏で外気が33度の時は37度などかなり高温になります。また、レインカバーなどは熱がベビーカー内にこもります。レインカバーは通気性が悪く保温力も高いので、カバーを開けたりして時々換気しましょう。梅雨時期や夏は危ないかもしれませんね。レインコートを着ていてもすごく暑いですもんね。水分補給も忘れずに。
幼児   幼児は言葉がしっかり話せませんし、子供も表現することができない、自分の体調がわからない場合が多いそうです。親が注意して見ることが必要です。

脱水症状の兆候はないですか?唇は乾いていませんか?おしっこはしてますか?オムツを確認してください。子供は寝汗も良くかきますので注意しましょう。お出掛けには必ず水筒持参!

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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