山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年7月23日〜7月29日

(第30週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
     
1
        1
    2

A郡溶血性連鎖球菌感染症
                            0
感染性胃腸炎   3


2

    2

2

        3


  5




17





水痘
      1
                    1
手足口病
              1
            1
伝染性紅斑(リンゴ病)
                            0
突発性発疹
  1
                        1
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
  1
2

3


1
3


        1
1
   
12

麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
        1
                  1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  今年も平年よりは遅くに梅雨が明けました。とたんに少なかったセミも泣き出し、毎朝セミの声のシャワーを浴びています。夏休みなんだ、と実感するこの頃です。
  病気の方も夏パターン。感染性胃腸炎は年齢の小さい人の間で下痢嘔吐の流行った保育所もありましたが、基本的には皆さん軽く、今週は大人や年齢の大きい人のほうが中心でした。まだ一週間で10人は越えましたが今からは1年間で一番少ない時期になりますね。ヘルパンギーナは先週ほどではないものの、まだ多いですね。でも、これももう夏休み、ピークは過ぎているでしょうか。気温が上がって、熱の続く人が少し増えています。咳の続く人もありますが、多くはないですね。週末は京都市急病診療所での仕事がありましたが、ここでも殆どの方が突然の高熱のみでの受診でした。重症者のすくない比較的静かな1日でした。
  やっと暑くなってきましたので、今から夏本番。海やキャンプに行くのですが・・・とこられる方も増えています。野球やサッカーの合宿もあり、熱中症対策もお忘れなく。

■今週のトピックス<インフルエンザワクチン接種と罹患状況>
  今頃インフルエンザワクチンのこと?という感じですが、今年の4月に近隣の5つの小学校でこの冬のインフルエンザワクチン接種と罹患状況に関するアンケートをとらせて頂きました。その集計結果がでました。対象の小学校にはお知らせ致しましたが、このホームページでも結果を報告致します。

アンケート回収率  全生徒数3363人  回答数2697人

  低学年ほど回収率が良く、高学年ほど悪くなりました。殆ど学校でこの傾向にありました。悪いところでは、53%と、集計上少し信頼性にかけるかな?という学校もありました。

 

  こちらも低学年ほど接種率が高く、高学年は低かったです。私は基本的に年齢の大きい人は打つ必要がない、と言っていますので、そういう考えの方も多いのでしょうね。意外だったのは、1回接種の方のほうが多かったことです。日本では12歳以下の子供は2回接種ということになっていますので、まだまだ2回接種のほうが多いだろうと思っていたのですが!2回接種のほうが多い学校が1ヶ所だけありました。その地区の周囲では2回接種を行っている先生が多いのでしょうね。

 

未感染率

  インフルエンザに罹らなかった人の数です。流行した学校、学年で非常にバラつきがありました。学年によっても非常に差は大きかったです。学校単位の報告では母数が少なすぎて確実な事は言えませんので、まとめてのデータです。ワクチン接種者の方が罹らなかった人の数は多いですが、有意差はありませんでした。非常に有効である、とは言い難いですね。1回接種と2回接種では僅かに1回接種のほうが良いようですが、これも勿論殆ど差はありません。

 

感染率

  1つの学校の校区でインフルエンザだと言われたが、A型かB型かどちらかは説明されなかった、と答えられた方が多いところがありました。特にワクチン未接種者でこの傾向が強かったので、グラフはもう少し差が出ると思います。一般的に言われているように、B型が特に効果が悪いということは無かったようです。

  インフルエンザワクチンの有効率はコラムにも載せていますが、ワクチンを打った人が何%インフルエンザに罹らなかったか、というものではなく、ワクチンを受けずにインフルエンザに罹った人が、ワクチンを打っていれば罹らなかったであろうという%で表現されていました。予防率という言い方はされず、「有効率」と言っています。ただ、この有効率というものは、これだけワクチンを打つ方が増えてくると、年齢によって接種人数に差があり、この母数の差にかなり左右されている、と強く感じていました。実際の予防率というものは、ワクチンを打たずに罹らなかった人とどれだけ差があるのか、と言うことによって判断されるものだと・・・。それで今回このアンケートを取らせて頂くことになった訳ですが・・・。確かにワクチンは効果はありそうですが、非常に有効とは言い難いようです。私は今までワクチンをうちながら、「打っても罹りますよ」ということは言い続けていたのですが、もう少しは差はあるかな?とも思っていましたが・・・。これを御覧なって保護者の方々はどう考えられるでしょうか?
  本来、これも言い続けていましたが、他のワクチンとは違って、終生免疫はできないし、毎年打ち続けないといけないし、基本的には重症化を防ぐのが目的。やはり予防という意味では弱いのですね・・・。重くなるのを防ぐ、と言う目的で打ってください。本当に必要なのは、1歳から6歳くらい(小学校低学年?)までのお子さん、喘息、心臓病等の基礎疾患のあるお子さん、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある成人、等々。詳しくは又開業医コラムのインフルエンザワクチンの欄を御覧下さい。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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