山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年5月28日〜6月3日

(第22週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
     
1
        1
A郡溶血性連鎖球菌感染症
          2

1
1
1
2

       
7





感染性胃腸炎   1
  1
  2

  3


  2

1
3


  5




18






水痘
1
  1
      1
              3


手足口病
                1
          1
伝染性紅斑(リンゴ病)
                          1
1
突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
          1
  1
            2

RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  過ごしやすい1週間でした。2日の土曜日や3日に運動会のあるところが多かったですね。土曜日は運動会日和、日中は暑くなりましたが!日曜日は残念ながら少しお天気は悪かったですね・・・。
  先週気温が上がったせいか、今週は夏風邪で高熱の続くお子さんが多く、沢山の方の血液検査をしました。1歳前後のお子さんが一番重症な人が多いですね。肺炎で入院された方もパラパラ・・・。ウイルス性で、検査の結果は悪いけれども、レントゲンの所見は悪くない例が中心です。こればっかりは治療法が無く、咳がひどくても止めようがないし、点滴して熱が下がるのを待つしかないですね。後はやはり溶連菌感染症が多いです。咽頭結膜熱を思わせる人は一人のみでした。昨年、1昨年のように多くは無いようです。暑くなって、熱はなくても結膜炎を起こしている人は沢山みられます。感染性胃腸炎はさすがに少し少なくなってきましたね。でも、まだロタウイルスが陽性になる人もいます。後はみずぼうそうがまだまだ多く、おたふくかぜは、絶対数は少ないですが、パラパラ増えてきているようです。今年はおたふくかぜは少ない年のようです。
  運動会は来週に開かれるところもあります。秋にするところと半々くらいでしょうか?秋にしていたのが、春になり、又秋に変更になった学校もあります。最近は又、土曜の授業が復活しそうな兆しもあり、イロイロなところで振り回されてますね!

■今週のトピックス<日本脳炎 最近の動向>
  日本脳炎ワクチン接種に関しても厚労省のやり方に振り回されている一つです。麻疹の流行を受けてか、今接種がほぼ止まっている状態に危惧を感じ出したようです。感染症情報センターのホームぺージに接種を奨励する旨が載っていました!しかし、厚労省が接種を再開する・・・と言わないところが又、ミソです!新しいワクチンには昨年の春に待ったをかけて、承認するのはまだまだ2年先!ということです。一体何を考えているんだか?と言いたいくらいです。
  当医院では、1期の初回の接種が終わって間が空いてしまう人には、従来のワクチンで接種をしています。新しく受ける人はどうしよう・・・、と言っていたのですが、ボチボチ打ち出した方が良いのかもわかりません・・・。京都では日本脳炎の発生は殆ど見られませんので、日本脳炎にかかる確率は低いと思われますが・・・。
  わが国の日本脳炎患者発生数は、ワクチン接種の推進、媒介蚊に刺される機会の減少、生活環境の変化等により、その数は著しく減少し、近年では、年間数名程度の発生にとどまっています(図1:感染症発生動向調査より)。
  しかし、日本脳炎ウイルスの保有動物であるブタにおける感染状況(日本脳炎ウイルスに対する免疫(抗体)保有率-感染症流行予測調査より-)をみると、西日本を中心に毎年広い地域で抗体陽性のブタが確認されています(図2)。つまり、まだ国内では、西日本を中心に日本脳炎ウイルスに感染しているブタが多数存在することになります。

 

 

 

  2005年5月30日の、厚生労働省による日本脳炎ワクチン積極的勧奨の差し控え以降、3〜4歳での日本脳炎ワクチンの接種率が激減しました。その結果、ヒトの日本脳炎に対する抗体保有状況は、2006年度の0〜4歳群でこれまでにない低い割合になっています(図3)。

 

  ブタの抗体保有率が常に高い九州、中国、四国地方等にお住まいの方、あるいは近年、日本脳炎患者発生が多く認められた地域(図4)にお住まいの方で、日本脳炎ワクチンの接種をこれまでに1度も受けたことがない定期予防接種対象者の方(具体的には、日本脳炎ワクチンを1回も受けていない現在3〜5歳のお子さま)は、夏になる前に、最初2回のワクチン接種(基礎免疫)をできれば考慮された方が良いのでは・・・、というのが感染症情報センターの考えです。
  日本では、主にコガタアカイエカによって、ウイルスを保有するブタからヒトに日本脳炎ウイルスが伝播されます。蚊の活動範囲(飛行距離)は、8km程度移動したという報告もありますが、概ね2km前後とされています。近隣に養豚場がない場合でも、蚊の活動範囲や本人の行動範囲を考慮して、判断されるのが良いと思います。
  また、一般的には郊外より都市部で生活される方が、日本脳炎に対する感染のリスクは下がると考えられます。


 

  新しいワクチンが認定を受けるのは2009年といわれています。まだ2年先です・・・。京都は上述のように、日本の脳炎の発生は最近は無いようです。それで、どう考えるかは難しいですね。現行のワクチンも、生産ラインは止まっているようで、接種数が増えれば、新しいワクチンが始まる前になくなってしまうだろう・・・、とも言われています。厚労省はこういったことは把握しているのか、いないのか?麻疹ワクチンも足りないままで何の処置もせず、必要なMRワクチンまでなくなってしまう状況を作ってしまってほったらかしなのがとても残念です。
  京都で今日本脳炎ワクチン接種を始めるべきか、は、本当に迷うところです・・・。実家が流行の可能性のある地域の方、蚊に刺されやすく心配な方は、またご相談下さい。

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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