山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2007年5月14日〜5月20日

(第20週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

19
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
  1
  1
      2

A郡溶血性連鎖球菌感染症
              2

  1
        3


感染性胃腸炎   2

1
4



1
1
3


1
1
1
  1
1
5




22


水痘
    1
  2

                  3


手足口病
        1
            1
    2

伝染性紅斑(リンゴ病)
                  1
      1
2

突発性発疹
    1
                      1
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
    2

                      2

麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                            0
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計

0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0
【今週のコメント】
  5月、本来なら皐月晴れ、気分のいい爽やかな時期であるはずですが、今週は日中突然曇って大雨が降り、雷が鳴ったりと随分にわか雨の多い1週間でした。
  感染性胃腸炎は週によって、来られる方の年齢層が随分変わります。今週は又、小さい人が多かったです。ロタウイルスかどうかは分かりません。今週は調べていません。典型的な白色便の例は少なく、印象としては他のウイルスが原因でしょうか?又、風邪の症状に伴って腹部症状がでる、という夏に多くなるエンテロウイルスが原因と思われる症状を訴える方が増えています。これも広義では感染性胃腸炎にあたるのでしょうが、数には入れていません。手足口病(これは寒い時期でもありますが)、ヘルパンギーナが見られだしました。ヘルパンギーナの患者さんを見ると、いつも、ああもうこんな季節になったんだ、と感じます。今年はまだまだ朝晩が寒く、もう5月の下旬なのに、半袖では寒いときもありますが!修学旅行の時期ですね。最近は中学校は沖縄、とか、昔とは随分行き先が変わっているのですね。疲れをためないようにして下さいね。
☆緊急のお知らせ☆麻疹のワクチンが出荷停止です!麻疹ワクチンはありません!
  関東地方の麻疹の流行を受けて、麻疹のワクチンの接種を希望されている方が増えていますが、厚労省がワクチン出荷停止の処置をしたため、ワクチンが手に入りません。流行している大学、高校が学校負担で学生にワクチンの接種を行ったりしているため、在庫も少なくなっているようなのですが。まず、麻疹の抗体があるかどうか調べて、無い人にだけ、ワクチンを打つように・・・ということもあるようです。が、しかし、抗体を持っていない人も打つべきワクチンがありません!

■今週のトピックス<五月病>
  五月のついた言葉は多いですね。この五月病もそうですが、これは医学用語ではありません。決まった概念や定義があるわけではないのですが、どんな状態を言うのか今週はこのお話をします。

[五月病とは]
主に新入生・新入社員などが連休明けの5月ごろに陥る無気力・無関心・無感動などの状態を一般に「五月病」といっています。
本来は大学生を対象に“学生の無気力症Student apathy”として「本業である学業には消極的で無気力となり不登校を呈することが多いが、それ以外の社会活動やアルバイトなどへの意欲は保たれる」という部分的な無気力のことを指していましたが、現在では社会人などにも広く使われています。

[原因]
[1]個人的要因
「五月病」の原因は一様には説明がつきませんが、一般的には几帳面で真面目・完璧主義の人に多いといわれています。そのような人が、入学・入社などを契機に「自分とは何か」「自分らしい仕事は何か」「自分は何を求めているか」などアイデンティティの混乱を来し、葛藤に陥ったときに生じると考えられています。
[2]社会的要因
個人の性格や防衛機制の問題だけでなく、大学の大衆化、学歴社会といった学生をとりまく社会環境など、社会的要因も関係しているとされています。

[症状]
五月病で心に見られる症状: 気持ちが落ち込み、抑うつ気分や憂鬱(ゆううつ)になる
不安感、あせり、イライラ感を感じる
やる気が出ずに、何をするのも面倒、億劫(おっくう)になる
興味・関心がわかず、無気力になる
思考が抑制され、思考力・判断力が持てない
五月病で体に見られる症状: 不眠や、眠っても十分眠った気がしないなどの睡眠障害
なんとなく体がだるく疲れやすい程度から強い疲労感まで
食欲がわかない、食欲が無いなどの食欲不振
朝起きられなかったり、脱力感がある
腹痛、便秘、下痢
頭痛、めまい、吐き気
五月病(六月病)は「うつ病」に似た症状がありますが、「うつ病」が抑うつな気分ややる気が起きない状態が長引き症状も重いのに対して、五月病(六月病)は、一時的で症状も軽い点が異なります。

[対処法]
ストレスを貯めないように気をつけましょう。
スポーツや音楽を聴く、読書をするなど、自分に合ったストレスの解消法を見つけましょう。ただストレス解消といって食べすぎてしまったり、アルコールを飲みすぎてしまったりというのは逆効果です。新たな目標や関心を見つけることも大切です。新しいものにチャレンジすることで、生活の中に刺激を与え、生活の活性化を心がけましょう。


  「五月病」といってもその概念や使われ方は曖昧で、実際には様々な症状を含んでいることがあり、うつ病のような精神疾患が存在する場合もあります。その場合は薬物療法など早期に治療が必要となることもあり、特に症状が生活全般に及ぶ場合は注意が必要といえるでしょう。
  小児科としてはあまり関係の無い概念のようです。保育所や幼稚園に行きだしたお子さんを見ていると、4月末になって、やっとお母さんから離れた環境に少し慣れてきだしたところで、長い休みがあり、休み明けに行くのが又嫌になってしまう・・・、というようなことはありますね。緊張が解けて疲れて感染しやすいのもこの時期ですが!

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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