【今週のコメント】
学校が始まって1週間がたちました。幼稚園は今週半ばから始まったところもありました。4月から保育所に行き出した方、進級してクラスが変わった方も、そろそろ慣れてきたところでしょうか?
インフルエンザは本当にもう終わり・・・という状態ですね。週初めに少し、後半は学校に行き出してうつった、というお子さんもありました。今までのように、ポツリ、ポツリと続いているようですが、いつまで検査が必要かな・・・と思ってしまいます。今は咳、ハナのない、熱だけのいわゆる夏風邪タイプのものが多いようです。感染性胃腸炎も多くなく、今からしばらくの間は、病気の少ない時ですね。でも、5月の連休明けから、又、夏風邪が増えてくるでしょう。今年初めて幼稚園、保育所に行き出された方たちが、熱が続いて、ちょっとしんどい時期になります。みずぼうそうは今週は少なかったですが、地域で非常に流行しているところがあるようです。あれだけは感染力が強いので、休んでも結局クラス全滅になるところが、多いですね・・・。新しい生活に慣れてきて、ぼちぼち疲れも出だす頃です。昼間の気温は高くなりましたが、朝晩は結構まだまだ冷えています。気温差に対応できる格好をして下さいね。
■今週のトピックス<麻疹情報No.1>
インフルエンザやタミフルの騒動で、3月までの麻疹・風疹の第2期接種がまだの方に対するお知らせが、とんでしまい、アッという間に3月31日が過ぎてしまいました。見てみると、結局接種されていない方も、結構たくさんおられるようですが、でももう仕方がないですね・・・。いろいろなところで麻疹の発生が報告されています。今週は最近の麻疹の流行状況について話したいと思います。
感染症発生動向調査によると、2007年第13週の小児科定点からの麻しんの報告数は26(定点当たり報告数0.01)であり、2006年第36週以降の最高値となりました。
特に埼玉県11例、東京都9例、千葉県、神奈川県各1例であり、南関東地域のこれら4都県で計22例の報告となり、同地域における麻しんの流行は更に進行している可能性が高いと思われます。2006年第36週以降の累積患者報告数は253例であり、年齢別では10〜14歳の割合が21.3%と最も多く、1歳児(18.2%)、0歳児(16.6%)を上回っており、2005年までと比較して年長者の報告割合が増加しています。基幹定点からの成人麻しんの報告数は、第13週は11例と第12週(9例)よりも更に増加していますが、そのうち8例は東京都からの報告です。成人麻しんは2006年第36週から現在までに54例の報告がありますが、そのうち29例が2007年第11週からの3週間の報告であり、その多くが東京都を中心とした南関東地域の4都県からとなっています。


現在東京都や埼玉県を中心とした南関東地域では麻しんが流行しており、入学式、始業式等の学校、幼稚園、保育園行事の実施に伴って、今後流行は更に拡大する可能性も高いようです。近畿地方では、大きな流行の報告はあまりありませんが、少し前に大阪の北部の地域での発生がありました。京都では単発はあっても流行はあまり見られないようなので、危機感は少ないようですが、これから増える可能性もあるので、注意は必要です。
麻しんは国内からの排除(elimination)を目標とすべき疾患であり、そのためには地域的な流行は積極的に阻止されなければなりません。麻しんの流行を阻止するためには、1歳になったらすぐと学童期前の2回目接種を含めた麻しん関連ワクチンのより積極的な勧奨が必要であると
共に、1例でも発生すればすぐに対応を講じる等の対策が重要です(「保育園・幼稚園・学校等での麻しん患者発生時の対応マニュアルhttp://idsc.nih.go.jp/disease/measles/taiou0610.pdf」)。また今後、麻しん発症者の医療機関受診の増加に伴い、院内感染事例の増加も危惧されるところであり、医療機関における適切な準備と迅速な対応も必要になります。
4月はポリオ接種の時期ですが、1歳過ぎたら、出来るだけ早く、麻疹・風疹混合ワクチンを受けてください。又、今年年長の年齢の方は、来年の3月31日までに、2期としての麻疹・風疹混合ワクチンを忘れないように受けてくださいね!
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