【今週のコメント】
学校は冬休みに入りました。2学期制で終業式はありませんね。今年は暖かいので、もうそんな時期なのか・・・、という思いです。クリスマスも今年は雪はありません。随分気温も上がりました。冷え込んだ18日に京都市北部でうっすら積もっただけです。近辺のスキー場は雪が無く大変です。
感染性胃腸炎は同じレベルで多い状態が続いています。京都市の報告では当院と同じようにピークは過ぎていますが、全国的には横ばいに近い状態でピークを迎えつつある・・といったところです。施設内での集団発生、お年寄りの死亡例がまだまだマスコミを賑わしています。今年はインフルエンザの流行が遅いだけに、患者さんが聞かれるのも殆どノロウイルスのことばかりです。溶連菌感染症はここのところずっと多いです。やはり冬のピークの時期ですね。これもお正月を挟んで少なくなり、次は3月下旬と7月上旬頃がピークになるでしょう。さすがに水ぼうそうは増えてきました。でも、例年に比べると少ないようです。いつも今頃は、乳児のRSウイルス感染症の治療に苦労しているのですが、今年はまだその重症例がありません。いつも今頃は必ず入院をが要なお子さんがおられるのですが・・・。逆に検査の結果が非常に悪い、細菌性肺炎、敗血症の例が多いように思います。
さて、もう今年も残り少なくなりました。冬休みはご実家で過ごされる方も多いでしょうね。場所によっては気温差が厳しいところもあるでしょうね。お気をつけ下さい。
■今週のトピックス<インフルエンザ情報 No.2>
昨年の今頃は日本の多くの県でインフルエンザ注意報が発令されていました。注意報の意味は、流行の発生前であれば、今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があるということです。今年はまだまだですね。今年の傾向はどうでしょうか?
第49週における定点あたりの報告数は0.15(報告数657)で。まだ全国的な流行の開始には至っていません。都道府県別では宮崎県(3.27)、大分県(0.86)、岐阜県(0.72)、広島県(0.72)、沖縄県(0.64)、福井県(0.41)の順となっています。宮崎県では管内に2週連続で注意報レベルを超えている保健所がみられ、すでに地域的な流行が始まっているものと思われます。

第36週以降これまでに、インフルエンザウイルスの分離は広島県、山梨県、滋賀県、岡山県、 大阪府、兵庫県等の全国の衛生研究所から報告されており、B型18件(56.3%)、AH1(Aソ連)型12件(37.5%)、AH3(A香港)型2件(6.3%)の順となっています。今シーズンのインフルエンザの報告は今までのところ、例年と比べて早く増加しているとは言えませんが、全国的な流行の時期は近付いているものと考えられます。

定点報告以外で、学校の集団欠席者の多いところは、岐阜県、愛知県、滋賀県などで、これらはいずれもB型のウイルスが陽性だということです。今の時期にB型が流行の中心になることはかつて無かったことですが、昨シーズンから、だらだらと流行が続いているようにも思われます。
B型は一昨シーズンには山形系統の株(そのほとんどはB/Shanghai/361/2002類似株)が国内分離報告数の約55%を占め、流行の主流でしたが、昨シーズンのB型の国内分離報告数は約10%にとどまり、これらは解析の結果、すべてビクトリア系統の株であり、そのほとんどはB/Malaysia/2506/2004類似株でした。近隣のアジア諸国や欧米諸国においても分離されたB型ウイルス株の大半はビクトリア系統であり、世界的にもB型の流行は山形系統からビクトリア系統へと移行しています。今シーズンもビクトリア系統の株がB型の流行の主流になると考えられ、また、ビクトリア系統の株に対する抗体保有率はすべての年齢群で低いことからも、十分な注意が必要でしょう。昨シーズンは、シーズン後半の4〜5月に山口県、埼玉県、横浜市で、また5〜6月にかけて札幌市でビクトリア系統の株の流行がみられ、さらに沖縄県でも5月から8月の非流行期にA/H1型およびビクトリア系統の株の流行がみられました。今シーズンにおいてもすでに、9月には広島県からビクトリア系統の株が分離されています。今年はこのB型が流行の主流になるのでしょうか?!
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