山内医院では、厚生労働省感染症サーベイランスを1週間単位で実施し、保健所に報告しています。そのデータをもとに、分かりやすく加工し直したのが、このページです。いまこの地域ではどんな病気が流行っているのか、感染防止の目安にして下さい。
■= 10 ■= 1
2006年11月13日〜11月19日

(第46週)
6


12


1
2 3 4 5 6 7 8 9 10

14
15

20
20



咽頭結膜熱 (プール熱)
                          0
A郡溶血性連鎖球菌感染症
              3


            3


感染性胃腸炎   3


11
7





9







10
4



3


1
3


1
9







 
11
72






水痘
                            0
手足口病
                            0
伝染性紅斑(リンゴ病)
              1
  1
        2

突発性発疹
                            0
百日咳
                            0
風疹
                            0
ヘルパンギーナ
                            0
麻疹
                            0
流行性耳下腺炎
                    1
      1
RSウイルス感染症                             0

インフル エンザ 6


12


1
2

3

4 5 6 7 8 9 10

14
15

19

合計
0
                          0
20

29
30

39
40

49
50

59
60

69
70

79
80


           
                          0

【今週のコメント】
  週末は雨が降って寒くなりました。今週は秋らしい日々が続きました。紅葉も加速中、観光地はますます人でいっぱいです。
  先週は横ばいのようにも感じましたが、今週の感染性胃腸炎の多さ!すでに例年のピークに近い数です。ここ数年では1昨年が多い年で、施設内で流行してお年寄りが亡くなったりしたので、問題になり、ノロウイルス(その当時は小型球形ウイルスと言われていましたね・・・)が脚光?を浴びだした年でした。今も分離されているのはノロウイルスがほとんどのようです。皆さん比較的軽いですが、治りにくい人もパラパラおられます。風邪の症状と重なっている場合も多く、熱が続いたり咳込んでもどしてよけいしんどいので、チョッと大変ですね。例年増えてくる水ぼうそうがみられませんね。全国的にも少なめなようですが、何故かはわかりません。ワクチン接種者はそんなに増えてはいません。予防率が少し上がったかな?と言う印象はありますが。インフルエンザを思わせる高熱の患者さんもおられましたが、調べても出ませんでした。京都で1例B型がでた、と新聞には載っていましたが・・・。今週は学芸会のあった学校が多かったようです。無理して参加したり、張り切りすぎてしんどくなったり、喉が痛くなったり、いつもながら頑張ってきたし、本当に楽しみなのはわかりますが、まあ、ほどほどにして下さい。これからは、もっと寒くなってきます。夜寒いのに布団を着ない・・・と親御さんの心配はつきません。肩や、腰を冷やさないように注意をしてあげて下さい。

■今週のトピックス<インフルエンザ情報No.1>

  上述のように京都市では第44週にインフルエンザ患者の報告が今期初めてありました。20歳代と60歳代の2例、また、10月25日に16歳の女性から、B型インフルエンザウイルスが検出され、これが新聞に載ったものです。例年よりは遅く、全国的にも少ないです。今期初めてのインフルエンザ情報を載せます。


1. 昨シーズンの流行の規模は、中流行でした。周期的にはここ10年間、中、大、中、中、小、小、中、中、大、中流行と経過しています。ここ4年間は、小流行もなくある程度の規模の流行が続いています。大流行が1年空けて連続することは稀(19シーズン統計)で、大きな流行にはならないだろうと考えます。
2. ウィルスの型でみると、一昨年は後半B型が主になり流行規模を大きくするという近年では非常に珍しい流行形態でした。昨シーズンはA香港型(H3N2)、Aソ連型(H1N1)が協調して中流行でした。
A香港型(H3N2)は、ここ17年間連続して出現しています。今年も続くと考えます。Aソ連型(H1N1)は、昨年4年ぶりにある程度の規模で出現しました。これも続くと考えます。B型は一昨年に大流行しました。B型は一年おきに流行する傾向がここ10年の統計としてあり、今年はまた流行しそうです。そうするとA香港型(H3N2)、Aソ連型(H1N1)が協調し、それにB型が加わることになり、流行の規模が小さいときの組み合わせです。(ただ一昨年のように抗体保有率の少ないB型ウイルスが出現したときは、流行規模は大きくなると考えられます)
3. 今年の5月〜9月の天候をみますと、5月、6月は各地で大雨、7月は「平成18年豪雨」と命名されたほどの降水量でした。8月、9月は全国的に降水量は少なく平年を下回りました。5〜7月の大雨は、流行規模が小さくなる因子になる可能性があります。

  したがって全体的に、今年の冬のインフルエンザ流行の規模は小〜中流行で、大きくはならないと予測します。ただし、B型が主流の流行になれば一昨年のような大流行になる可能性はあります。
  第36週に富山県で、タイから帰国後に発症した小児からB型が分離され、第37週に兵庫県で、フィリピンから帰国後発症した成人からAH3(ソ連型)亜型が検出されています。又、第38週に滋賀県で1件、広島県で2件B型が分離され、広島では地域での小流行が報告されています。第39週には大阪府で香港から帰国後に発症した母親より感染した小児から2件、岡山県で中国から帰国後に発症した父親から感染した小児などから3件、計5件のAH1(香港型)が報告されています。第44週の定点当たり報告数の多い都道府県は沖縄県(0.14)、広島県(0.04)、千葉県(0.03)、岐阜県(0.03)、岡山県(0.03)といったところです。


  ここ数年、沖縄での夏季のインフルエンザの流行と、その後も海外から持ち帰ったインフルエンザの発生がパラパラ見られるのが特徴です。上図のAH1型とAH3型は帰国後発生によるものですが、B型は広島で小流行がみられたものが中心です。B型ウイルスは昨年検出されたのと同じ系統のもので、1昨年大流行した時のウイルスとは少し変異しているようです。系統が変わったものの昨年はB型は大きな流行にはなりませんでしたが、さて、今期すでに京都も含め、B型が比較的多く検出されており、今年の流行はどうなるでしょうか??

● リンク
京都市衛生公害研究所 国立感染症研究所感染症情報センター

 

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